みなさんこんにちは、syuyaです。
今やテレビに代わる映像コンテンツ供給元となったYouTube。
YouTubeにおいて動画をアップロードする際には、先ずYouTubeのプラットフォーム上に自身の”チャンネル”を開設し、そのチャンネルに動画をアップロードするのが通常の手順となっています。
世界中で日々新しいチャンネルが開設され、2022年には5100万を超えるチャンネルが開設されたという統計が出ています。
また、チャンネルを気に入ったユーザーは、そのチャンネルを”チャンネル登録”する事により、チャンネルの運営主を間接的に支援する事が出来る仕組みになっています。
この記事では、世界に存在するYouTubeチャンネルの内、登録者数の多いチャンネルトップ10とその動画の詳細、そしてそのチャンネルの最古の動画をご紹介します。
1:MrBeast・・・3億1500万人
チャンネル登録者数:3億1500万人
チャンネル総再生数:464億回以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:エンターテイメント、コメディ
チャンネル開設日:2012年2月20日
アップロード動画数:786本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界2位のYouTubeチャンネルは”MrBeast”です。
“MrBeast”は、アメリカ人のYouTuberで事前活動家であるジェームズ・ステファン・ドナルドソンにより運営されているチャンネルの一つで、同氏による最大のチャンネルです。
大人数のスタントマンを雇ったり大規模店舗を貸し切るなどと言った、大規模で高価な仕掛けを用いたYouTube動画制作の先駆者の一人であり、また個人のチャンネルとしては世界一のチャンネル登録者数を誇っています。
2021年には1年間で61億円もの収益を上げ、”1年間で最も稼いだYouTuber”として知られています。
そんな彼が最初に動画をアップロードしたのは13歳の頃で、大人気ゲームであるMinecraftなどのゲーム実況動画やYouTubeについて語る動画など、様々なジャンルを投稿していましたが、
最初期の彼のチャンネル登録者数は200人程度で、視聴者からは”That-rude(あの無礼者)”などと呼ばれるなど、最初から評価されていたわけではありませんでした。
その頃の現存するMrBeast最古の動画が、2012年2月21日にアップロードされたMinecraftの実況動画である”Worst Minecraft Saw Trap Ever???”です。
当時のYouTubeで流行っていたMinecraftの実況動画で、当時14歳の少年であったMrBeast氏の初々しいリアクションが観ていてとても微笑ましいですね。
この当時の彼は、まさか自分がYouTubeチャンネル登録者世界一位のトップYouTuberになるとは思ってもみなかったことでしょう。
2:T-series・・・2億7300万人
チャンネル登録者数:2億7300万人
チャンネル総再生数:2516億再生以上
国籍:インド
ジャンル:エンターテイメント、ミュージック・ビデオ
チャンネル開設日:2006年3月13日
アップロード動画数:20,691本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界2位のYouTubeチャンネルは”T-series”です。
”T-series”は、インドのレコードレーベル最大手かつムービースタジオであるスーパー・カセッツ・インダストリーズ・プライベート・リミテッド社によって運営されているチャンネルで、2006年に開設されました。
スーパー・カセッツ・インダストリーズ・プライベート・リミテッド社は、主にインドの映画産業である”ボリウッド”の映画サウンドトラックや、インドのポップミュージックをリリースしている会社です。
開設後しばらくは動画はアップロードされず、現在確認できる最古のチャンネル動画は開設後4年経った2010年12月23日にアップロードされた””Patiala House” Official Trailer 2 | Akshay Kumar”となっています。
このチャンネルが大きく伸びた要因のひとつは、何と言ってもメインターゲットであるインド人口の多さでしょう。
2023年には14億2860万人を超え、それまで人口一位であった中華人民共和国を超えて人口世界一位となったインドは、その国自体が巨大なマーケットとして認知されています。
彼らの多くがチャンネル登録をしたため、T-seriesのチャンネル登録者数は世界2位となったのでした。
しかしそれのみならず、このチャンネルのコンテンツ自体のクオリティも高く、インド人のみならず世界中の人々も楽しめるチャンネルとなっています。
3:Cocomelon – Nursery Rhymes・・・1億8200万人
チャンネル登録者数:1億8200万人
チャンネル総再生数:1790億再生以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:子供向け教育チャンネル
チャンネル開設日:2006年9月2日
アップロード動画数:1134本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界3位のYouTubeチャンネルは”Cocomelon – Nursery Rhymes”です。
”Cocomelon – Nursery Rhymes”は、2006年にアメリカ人の動画投稿者のジェイ・ジョンと、その妻によって開設された”子供向け教育&エンターテイメントYouTubeチャンネル”です。
動画内容は精巧な3Dアニメーション動画で、バスの乗り方などといった一般マナーや、伝統的な英語の童謡などといった教養を、子供達が楽しみながら学べる動画が多くアップロードされています。
また子供向けの簡易な英語で歌われる童謡がメインなので、英語を学び始めた非英語圏の子供の英語教育にも活用されています。
同チャンネルで最も再生数の多い動画である”Bath Song”は全世界で66億回再生を記録し、単体の動画再生数としても世界4位の総再生数を誇っています。
”Cocomelon – Nursery Rhymes”は当初”チェックゲート”と言う名前でチャンネル開設され、後に”ABC キッズ TV ”に改称。
そして、2018年からは現在の”Cocomelon – Nursery Rhymes”と言う名称になりました。
そんな”Cocomelon – Nursery Rhymes”の最古の動画は、”チェックゲート”時代の2006年9月2日にアップロードされた”ABC Song”という動画です。
代表的なアルファベットの覚え歌である”ABCのうた”の動画であり、同チャンネルが開設当初から一貫して幼児向け英語教育チャンネルを目指していたことが伺えますね。
4:SET India・・・1億7700万人
チャンネル登録者数:1億7100万人
チャンネル総再生数:1617億再生以上
国籍:インド
ジャンル:総合エンタメ
チャンネル開設日:2006年9月21日
アップロード動画数:134,593本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界4位のYouTubeチャンネルは”SET India”です。
”SET India”は、SONYの子会社であるCulver Max Entertainmentが所有するインドの有料テレビチャンネル”ソニー・エンターテイメント・テレビジョン(Sony Entertainment Television(SET))”のコンテンツをアップロードしているYouTubeチャンネルです。
1位の”T-series”同様、インド人向けのコンテンツチャンネルとなっています。
”ソニー・エンターテイメント・テレビジョン”の有料テレビチャンネル自体は1995年の9月から放映が開始されている総合エンターテイメントチャンネルで、長年インドの人々に親しまれていたチャンネルでした。
その後、2005年にYouTubeのサービスが始まって1年後の2006年9月21日には、”SET India”の公式チャンネルが開設されました。
しかし、その後しばらくは動画はアップロードされておらず、現存する最古の動画は2010年1月22日にアップロードされた”Aahat Episode 1 (Part 1)”となっています。
“Aahat”は1995年より”ソニー・エンターテイメント・テレビジョン”より放映されていたインドのスリラーホラードラマシリーズであり、この動画はそのシーズン1の公式アップロード動画という事になります。
世界人口一位であるインド人をターゲットにしたチャンネルである為、このように桁違いのチャンネル登録者数を稼ぐことに成功しているとも言えますね。
5:Kids Daina Show・・・1億2500万人
チャンネル登録者数:1億2500万人
チャンネル総再生数:1020億再生以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:キッズチャンネル
チャンネル開設日:2015年5月12日
アップロード動画数:1190本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界5位のYouTubeチャンネルは”Kids Daina Show”です。
”Kids Daina Show”は、ウクライナ系アメリカ人の少女エヴァ・ダイアナ・キディシュクちゃん(2014年生まれ)を主役に、主に英語圏の子供向けのコンテンツを制作しているYoutubeチャンネルです。
このチャンネルは、ダイアナちゃんの弟であるローマ君が生まれた記念に、両親のヴォロディミル氏とオレナ氏が自身の子供達の映像記録を趣味でYouTubeにアップロードする為に開設されました。
その後瞬く間にチャンネル登録者数は増加し、子供を主役としたキッズYouTuberチャンネルとしては世界一のチャンネル登録者数となります。
チャンネル内の動画の主な内容は、ダイアナちゃんを主役とした子供向けエンタメや、子供向けのおもちゃやグッズの紹介動画がメインとなっています。
2015年5月13日にアップロードされた、現存するチャンネル最古の動画である”✿ VLOG Диана, приветствие! Greetings! Diana show first video on new channel”には、ベビーカーに乗せられた当時1歳のダイアナちゃんのかわいらしい様子が映されています。
ご覧の通り最初の動画は趣味で撮られたホームムービーといった動画であり、後の洗練された動画とは違った温かみのある動画作品となっています。
最初の動画から9年が経過した2024年現在、ダイアナちゃんは10歳の可愛らしい少女となり、同時に世界ナンバー1キッズYouTuberとして、世界中のファンを魅了しています。
6:Vlad and Niki・・・1億2400万人
チャンネル登録者数:1億2400万人
チャンネル総再生数:890億再生以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:キッズチャンネル
チャンネル開設日:2018年4月23日
アップロード動画数:693本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界6位のYouTubeチャンネルは”Vlad and Niki”です。
”Vlad and Niki”は、ロシア系アメリカ人の兄弟であるウラジスラフ・ヴァシケトフ君(2013年生まれ)、ニキータ・ヴァシケトフ君(2015年生まれ)、クリスチャン・セルゲイ・ヴァシケトフ君(2019年生まれ)の兄弟を主役としたキッズYoutuberチャンネルです。
彼らの両親であるセルゲイ・ヴァシケトフ氏とビクトリア・ヴァシケトフ氏によって撮影、アップロードされている動画チャンネルであり、夫婦も度々動画に出演し仲睦まじい家族の様子を視聴者に見せてくれます。
また、チャンネル開設当初(2018年)は末弟であるクリスチャン君は生まれておらず、その為チャンネル名も上の兄弟二人の名前である”Vlad and Niki”となっています。
チャンネル内の主な動画内容は、兄弟を主役とした子供向けエンターテイメントや、子供向けグッズや子供向けおもちゃ紹介動画がメインとなっています。
2018年と比較的新しく解説されたチャンネルながら、当初より計画されていたと思われるチャンネル運営方針と優れた動画制作スキルによって瞬く間にチャンネル登録者数を増やしました。
現存するチャンネル最古の動画は、2018年4月28日にアップロードされた”Vlad and Nikita Play with Colored Blocks”と言う動画で、最初の動画ながら優れた動画構成と撮影技術である事がわかる動画となっています。
2024年現在も着実に再生数・チャンネル登録者数共に増やしてきており、今後も更に順位を上げていくであろう事が予想されます。
7:Like Nastya・・・1億2000万人
チャンネル登録者数:1億2000万人
チャンネル総再生数:994億再生以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:キッズチャンネル
チャンネル開設日:2016年12月6日
アップロード動画数:876本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界7位のYouTubeチャンネルは”Like Nastya”です。
”Like Nastya”はロシア系アメリカ人の少女であるアナスタシア・セルゲイヴナ・ラジンスカヤちゃん(2014年生まれ)を主役としたキッズYouTuberチャンネルです。
アナスタシアちゃんの両親であるセルゲイ氏とアンナ氏によって、アナスタシアちゃんが2歳の時に開設されたYouTubeチャンネルです。
チャンネル開設後、アナスタシアちゃんのかわいらしい魅力や動画のクオリティなどが手伝い、順調にチャンネル登録者数を増やしていき、2024年現在において”キッズYouTuber”としては世界で3番目にチャンネル登録者数が多いチャンネルとなったのでした。
そんな”Like Nastya”の現存する最古の動画は、チャンネル開設の8日後である2016年12月14日にアップロードされた”Влог: Катаемся на слонах и кормим рыб из сосочки”であり、当時2才のアナスタシアちゃんを連れて家族で動物園に行っている微笑ましいホームムービー動画となっています。
このように、純粋に家族の楽しい団欒の様子を世界中の人に見てもらいたいという気持ちから始まったチャンネルが、そのチャンネルを見た世界中の人々の支持を受けて、結果として影響力を持つようになったという例が多々あるようですね。
8:PewDiePie・・・1億1100万人
チャンネル登録者数:1億1100万人
チャンネル総再生数:292億再生以上
国籍:日本(元スウェーデン)
ジャンル:ゲーム実況、実写コメディなど
チャンネル開設日:2010年4月29日
アップロード動画数:4760本
チャンネル登録者数世界8位のYouTubeチャンネルは”PewDiePie”です。
”PewDiePie”は、スウェーデン出身のYouTuberフェリックス・アルヴィッド・ウルフ・シェルバーグ氏によるチャンネルで、ゲーム実況やサブカルチャーを中心としたエンターテイメントの話題を中心に、コメディやコメンタリー動画など幅広いジャンルの動画をアップロードしているチャンネルとなっています。
2013年に、YouTube史上初めてチャンネル登録者数1000万人超えを達成し、YouTube公式から”ダイヤモンド盾”を贈呈され、更に2016年にはYouTube史上初めてチャンネル登録者数5000万人超えを達成し、YouTube公式から”ルビー盾”を贈呈されます。
そして2019年にはYouTube史上初めてチャンネル登録者数1億人越えを達成、YouTube公式から”レッドダイヤモンド盾”を贈呈されるなど、数々の前人未到の記録を打ち立てました。
これらの事から、PewDiePieは”YouTubeの王”として”キング・オブ・ユーチューブ”と呼ばれています。
このように長い間チャンネル登録者数トップを走っていたPewDiePieでしたが、2019年頃に起こっていたインドのチャンネルである”T-series”に、それぞれのファンや他のYouTuberのみならず一国の政党をも巻き込んだ”大登録者戦争”と呼ばれるチャンネル登録者獲得競争の結果敗北し、チャンネル登録者数2位に転落します。
その後、動画制作のモチベーションの低下や自身のプライベートの重視などを理由に、YouTubeへの動画投稿の頻度を減少させていきました。
そして、2024年現在においてはチャンネル登録者数が世界8位となりましたが、それでも依然としてその影響力は凄まじく、世界有数のインフルエンサーである事は間違いありません。
大の日本好きで知られ、2022年には恋人で同じくYouTuberであった婚約者のマルツィア・ビゾーニン氏と共に日本に移住しています。
そして現在では日本で生活しながら動画をアップロードし、度々自らの住む日本の魅力などについて動画で語っています。
そんなPieDiePieの最古の動画は、2010年10月3日にアップロードされた、Minecraftのゲーム実況動画である”Minecraft Multiplayer Fun”です。
Minecraftは歴史上最も売れたゲームソフトであり、”PieDiePie”と”MrBeast”ともに最初期はMinecraftのゲーム実況動画をアップロードしていたことが印象的です。
9:Zee Music Company・・・1億1000万人
チャンネル登録者数:1億1000万人
チャンネル総再生数:657億再生以上
国籍:インド
ジャンル:エンターテイメント、ミュージックビデオ
チャンネル開設日:2014年3月12日
アップロード動画数:10818本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界9位のYouTubeチャンネルは”Zee Music Company”です。
”Zee Music Company”は同名のインドの音楽会社によって2014年から運営されているチャンネルで、主にインドの映画であるボリウッド映画の音楽コンテンツを配信しているチャンネルです。
チャンネル登録者数世界一位である”T-series”とはライバル関係にあり、同じ市場のシェアの熾烈な奪い合いが現在も続いています。
そんな”Zee Music Company”の最古の動画は、2014年4月14日に公開された”Sar Utha Ke | Hawaa Hawaai Official HD Video ft. Javed Ali | Saqib Saleem | Partho Gupte”という動画で、2014年5月9日に公開された”Hawaa Hawaai”という映画の公式トレイラーです。
このように、膨大な人口を持つインド人向けのチャンネルが、YouTube上で多くのチャンネル登録者数を持つという結果となり、この事からもいかにインド市場が膨大なものであるかという事がわかりますね。
10:WWE・・・1億400万人
チャンネル登録者数:1億400万人
チャンネル総再生数:836億再生以上
国籍:アメリカ合衆国
ジャンル:プロレスリング
チャンネル開設日:2007年5月11日
アップロード動画数:75594本(2024年4月時点)
チャンネル登録者数世界10位のYouTubeチャンネルは”WWE”です。
”WWE”は、アメリカ合衆国の同名のプロレス興行会社である”WWE”によるチャンネルで、主に同団体によるプロレス試合の動画がアップロードされているチャンネルとなっています。
”WWE”が他のプロレス団体と一線を画す点は、プロレス興行であるものの自らは”プロレス”という語を一切使用せず、自身の興行の名称には”スポーツエンターテイメント”という語を使用している点が挙げられます。
また同様に”プロレスラー”という単語も使用されず、代わりに”スーパースター”という語を使うなど、”WWE”は従来のプロレスリングのイメージを一新させようとしている団体であるのが特徴です。
そんな”WWE”のチャンネルが開設されたのは2007年5月11日で、最初にアップロードされた動画はチャンネル開設の翌年である2008年2月8日にアップロードされた”WWE No Way Out”です。
自身の団体が開催する金網デスマッチである”No Way Out”の告知動画であり、当時からこのチャンネルの解説目的が、同団体の興行の広告目的であった事がわかる動画となっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
このように見てみると、世界チャンネル登録者数トップ10の内3つがインド人向けチャンネルであるなど、いかに多くのインド人がYouTubeを利用しているかが分かる結果となりました。
また、トップ10の内3つがキッズYouTuberによるチャンネル、そして1つが子供向けの3Dアニメーション動画チャンネルであるなど、YouTubeにおける子供の視聴率の高さも伺えます。
このランキングは今後も変動していくと思われますが、今後はどのようなランキングになるのか楽しみではありますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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