【難読漢字】おもしろい&読むのが難しい漢字23個&画数の多い漢字4選

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この記事でわかる事

日本人でも中々読めない漢字と、画数が多い漢字がわかります。

こんにちは、syuyaです。

中国・日本など東アジアを中心に使われている文字である漢字

その起源は古く、今から3,300年前の中国の王朝である殷で使用されていた甲骨文字にまで遡ることが出来ます。

その後、甲骨文字の形を簡略化した漢字が開発され、日本や朝鮮半島など東アジア全域で広く使用される文字となります。

日本で日常的に使われる常用漢字だけで2,136字あり、この世にある漢字の総数は5万字とも6万字とも言われています。

そんな中にはいわゆる常用漢字ではない、我々日本人でも辞書で調べなければ分からないような漢字も多々あります。

この記事ではそんな多種多様な漢字の中で、日本人でもあまり馴染みがない面白いorしい漢字をご紹介します。

遖 (あっぱれ)

(あっぱれ)

この文字が読めたら”あっぱれ”といったところでしょうか

意味は、

見事なさま・良いさま

などです。

よく殿様が扇子を持って言ってるイメージですね

瓩 (キログラム)

瓩(キログラム)

皆さんご存じ”kgキログラム)”を漢字一字で表したものです。

因みにg(グラム)をと書き、(ミリグラム)、(デシグラム)、(デカグラム)、(ヘクトグラム),(トン)と書きます。

竏 (キロリットル)

竏(キロリットル)

これも単位を表す単漢字で”klキロリットル)”を漢字一字で表したものです。

(リットル)を””と書き、ミリリットル)、デシリットル)、デカリットル)、ヘクトリットル)と、グラムと同じような法則で変化していきます。

粁 (キロメートル)

(キロメートル)

メートルを””と書くことは、皆さんもご存じかとは思います。

その後は上記二つと同じ法則性で、ミリメートル)、デシメートル)、デカメートル)、ヘクトメートル)、キロメートル)と続きます。

しかし、ヘクトメートルとはいわゆる100メートルの事を指すのですが、今まで使った事がないですね。

黴 (かび)

黴(かび)

いわゆるカビ菌によるカビの事です。

カタカナで”カビ”と書くことが多く、意外と漢字が知られていませんよね。

ちなみにこの漢字は、いわゆる人間に害をなす菌の総称である”黴菌ばいきん)”にも使用される漢字です。

鼾 (いびき)

鼾(いびき)

寝ているときにかく”いびき”の事です。

こう書くのは、鼻が乾いた(干された)時にいびきをかきやすいからでしょうか?

鳬 (けり)

鳬(けり)

チドリ目チドリ科タゲリ族に属する鳥の一種です。

鳬(ケリ)

また、決着をつける事を”鳬(ケリ)をつける”と書くこともあります。

遽しい (あわただしい)

遽しい(あわただしい)

”あわただしい”はこのような漢字を書きます。

日常的によく使っている言葉ですが、いざ漢字で書けと言われるとちょっと書けませんよね。

この漢字のように、点が一個多い”しんにょう”を”二点しんにょう”と言います。

我々日本人は点が一個の”しんにょう”の方をよく使います。

ですが、実は元々の中国での漢字と、その後に日本の明治政府が取り入れた形は点が二個の”二点しんにょう”の方なのです。

ですから、元々は”二点しんにょう”の方が正しかったんですね。

戦後教育の一環として一部の漢字の省略化が行われ、その過程で”二点しんにょう”も”しんにょう”に省略されたという歴史があるのです。

辷る (すべる)

辷る(すべる)

二点しんにょう“に”“で”すべる“です。

言われてみたら、確かにすべりやすそうな見た目に見えるのは私だけでしょうか?

詆る (そしる)

詆る(そしる)

ごんべん”に”低い”の右側で”そしる”です。

”葉で”そしる”事によって、相手の評判を””くするからこのようなつくりなのだと思われます。

漢字というのはこのように、とても合理的に作られていますよね。

蚓 (みみず)

(みみず)

ミミズもなかなか漢字で書けない生き物の一つです。

正確にはミミズは虫ではないですが、漢字では蛇(へび)のように地を這うものの漢字は虫編であるように思われます

苟も (いやしくも)

苟も(いやしくも)

混同しがちですが下劣な行いなどを指して言う”卑しくも”とは違い、”仮にもーであるなら”とか”もし仮にーであるなら“と言いたいときに使う”苟も”です。

例)

苟も教師であるならば、生徒の規範となるべき行いをするべきである。

・苟もそれが事実であるならば、こんなことをしている場合ではない。

等です。

皰 (にきび)

(にきび)

皆様も一度は出来たことがあるであろう”ニキビ”はこんな漢字を書きます。

決して潰してはいけませんよ?

忝い (かたじけない)

忝い(かたじけない)

意味は

いいことをしてもらったことに対して感謝に絶えない、恐れ多い、面目ない

などと言った意味です。

よく時代劇とかで耳にしますね。

忸怩 (じくじ)

忸怩(じくじ)

忸怩たる思いです。

などと使います。

意味は”恥じる思いに駆られる事”だそう。

よく政治家の謝罪会見などで使われている印象ですね。

彼らは口ではそう言うものの、あまり恥じているようには見えないのは私だけでしょうか?

洒 (しゃ)

(しゃ)

酒(さけ)ではありませんよ?

よく見ると、線が一本足りません。

この漢字が使われる言葉としては、

お洒落おしゃれ)・・・身ぎれいで見栄えが良いさま。

瀟洒しょうしゃ)・・・さっぱりして垢ぬけているさま。

洒落臭いしゃらくさい)・・・本物ではないのに本物のようにふるまって生意気だ

などといった言葉に使われます。

埴猪口 (へなちょこ)

埴猪口(へなちょこ)

よく悪口でつかわれる”へなちょこ”はこんな漢字を書きます。

意味は未熟な様子などを馬鹿にした表現です。

猪口”とは日本酒を飲むときに使われる小さな皿のことです。

猪口(ちょこ)

Ken from Lisle, IL, USA – powder pink sake cup 02, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10363425による

この言葉の由来には諸説あるものの、有力な説としては、

明治時代の新聞記者野崎左文という人物が酒盛りをした際、出されたお猪口が”へな土”と呼ばれる粘土で作られた粗末なものであった事を仲間内で”へな猪口”と笑った事からという説が有力です。

この漢字を知っている人物は、少なくとも”へなちょこ”ではありませんね

抽斗 (ひきだし)

抽斗(ひきだし)

机などについている、書類などを入れるアレの事です。

身近にあるものの、漢字が書けないシリーズですね。

よく明治時代などの古い文学作品で使われているイメージです。

齷齪 (あくせく)

齷齪(あくせく)

日々の生活にあくせくする

等といった際に使われます。

とにかく忙しく動き回るイメージです。

左側の””は””の異字体であり、同様の部首を持つ漢字には、

情報に齟齬がある

の”齟齬”などがあります。

菠薐草 (ほうれんそう)

菠薐草(ほうれんそう)

子供が嫌いな野菜の上位に入るであろう野菜、”ホウレン草”はこういう字を書きます。

菠薐草の元々の原産地はイランであると言われており、それがシルクロードを通って中国に伝わり、日本には江戸時代に伝わったとされています。

菠薐草にはカリウムや鉄、ビタミンAやビタミンCが豊富に含まれており、摂取する事で血液の疾患の予防につながるのみならず、便秘の改善や美肌効果なども期待できるそうです。

この言葉をもじった上司に対する”報告・連絡・相談”の頭文字をとった”報連相”は、仕事をする際に必須だったりします。

牛蒡 (ごぼう)

牛蒡(ごぼう)

野菜の”ゴボウ”はこう書きます。

原産地はユーラシア大陸の北部であり、中国を経由して日本に伝わったとされています。

平安時代には、すでに宮廷料理として知られていました。

実は、ゴボウを食用としている国は、世界でも日本と韓国だけなのだそうです。

そして韓国でもそこまで主食とはされない事から、ゴボウの生産と消費は主に日本で行われているという事ですね。

ゴボウの生産日本一は青森県で、茨城県、北海道と続きます。

水溶性食物繊維が豊富なので、腸内環境の改善に役立ちます。

美人局 (つつもたせ)

美人局(つつもたせ)

びじんきょく”ではありません、”つつもたせ”と読みます。

意味はいわゆるハニートラップで、男が自分の妻などに標的となる男と関係を持たせ、証拠をとって弱みを握り、相手を強請るといった意味です。

なぜ”美人局”と書いて”つつもたせ”と読むのかについては、少し複雑な経緯があります。

というのも、”美人局”と”つつもたせ”は元来違う意味を持っていたためです。

”美人局”の方は元々は中国の王朝である宋の時代の書物である『武林旧事』に書かれた犯罪の名前で、娼婦が少年に近づき誘惑し、後に男が現れ娼婦を自分の妻だと言って強請る、言うなれば現在の美人局と同じ手口の犯罪の名前でした。

一方、”つつもたせ”の方は元は日本の博打用語です。

”筒もたせ”と書き、サイコロ賭博の際に使われる”筒”に細工をすることで、サイコロの目を操作するという手口を指していました。

転じて、”つつもたせ”はイカサマ全般の事を指すようになり、また中国の”美人局”のような犯罪も含めた意味となった事から、”美人局”と書いて”つつもたせ”と読ませるようになったのだそう。

言葉の成り立ちとして、奥が深かった訳ですね。

皆さんもこのような犯罪には気をつけましょう。

香具師 (やし)

香具師(やし)

いわゆるテキ屋のことであり、祭りの縁日などで店を出している人たちの事をいいます。

かぐし”や”こうぐし”とも読みます。

因みに昔のインターネットスラングでは、”香具師”と書いて”奴(やつ)”という意味となるスラングがありました。

しかし、2023年現在のネットでは、スラングとしての”香具師”を使っている人間を見たことがありません。

言葉にも流行り廃りとはあるものですね。

(おまけ) 画数が多い漢字ランキングトップ4

1位 たいと・・・84画

たいと・おとど

などと読みます。

画数は何と84画。

日本人の苗字の一つとされていますが、実在するのか或いはかつて実在したのかはよく分かっていません。

2位(同率) てつ・・・64画

読み方は”てつ・てち”。

画数は64画で、辞書に載っている漢字では一番画数が多い漢字です。

意味は

言葉が多い、多弁である

といった意味です。

2位(同率) せい・・・64画

読み方は”せい”で、画数は上のてつと同じく64画。

意味は特に分かっていないようです。

4位 びゃん・・・54画

読み方は”びゃん”です。

中国でのみ使われる感じで画数は54画。

中国の陝西省で食べられる麺料理”びゃんびゃん麺”を書き表す際に使われる漢字です。

びゃんびゃん麺

とても美味しそうですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

私たちが普段使わない漢字というのは、まるで外国語のようですよね。

漢字も元を辿れば中国からの借用なので外国語のようであるのは当然ではあります。

しかし、こうやって調べてみると、とても興味深いですよね。

ここに書かれていない、おもしろい漢字があったら是非教えてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

syuya

自称”世界最弱の男”
何もかもを諦めていた男が、一念発起しブログを開始。
日々くじけそうになりつつも、読書から学んだ事や考え方などを日本中の人々と共有するべく、日々ブログを続けています。
よろしくお願いいたします。

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