【ライトノベル】歴代ライトノベルシリーズ発行部数ランキングトップ10

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日本のライトノベルシリーズの、発行部数ランキングトップ10が分かります。

みんさんこんにちは、syuyaです。

この記事では、ライトノベルの国内売上販売数ランキングトップ10をご紹介しています。

ライトノベルは、日本独自の大衆文学の一形態として発展してきた文芸ジャンルです。

もともとは1970年代から1980年代にかけて、児童向けやジュブナイル小説にマンガ的なイラストを付けて若者に親しみやすくしたものが先駆けとなりました。

ライトノベルというジャンルは正式に区分けされたジャンルではないものの、青少年向けの小説にアニメ調の挿絵を挟んだものと定義した場合、最古のライトノベルとされていは高千穂遥氏原作・安彦良和氏イラストのSF小説『クラッシャージョウ』であるとされています。

その後、1980年代後半から1990年代にかけて富士見ファンタジア文庫や角川スニーカー文庫、電撃文庫などが創刊され、ファンタジーや学園ものを中心に多数の作品が刊行されるようになります。

イラストが物語を視覚的に補い、マンガやアニメ文化と密接に結びついたことがライトノベルの大きな特徴でした。

2000年代以降になると、インターネット小説投稿サイトから書籍化される作品も増え、異世界転生やオンラインゲームを題材にした作品群が爆発的な人気を集めます。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『ソードアート・オンライン』『Re:ゼロから始める異世界生活』などはその代表例であり、国内外でアニメ化を通じて幅広い読者に受け入れられました。

ライトノベルは単なる「若者向け娯楽小説」という枠を越えて、日本のポップカルチャーの重要な発信源となり、海外でも翻訳出版やアニメとの連動を通して人気を博しています。

現在では、ライトノベルは「文庫サイズにアニメ調イラストが描かれた小説」として定着しており、ジャンルもファンタジーやラブコメだけでなく、SF、ミステリ、ホラーなど多岐に広がっています。

読者層もかつての中高生から大学生、さらには社会人にまで拡大し、シリーズ累計で数千万部を突破する大ヒット作も珍しくありません。

こうした背景から、ライトノベルは日本の現代文学史においても独自の進化を遂げた文化的現象として位置づけられています

この記事では、そんなライトノベル小説の内、国内発行部数ランキングトップ10をご紹介しています。

1位:転生したらスライムだった件・・・4500万部

タイトル転生したらスライムだった件
原作者伏瀬
イラストみっつばー
出版社マイクロマガジン社(GCノベルズ)
シリーズ累計発行部数4500万部

あらすじ

三十七歳のサラリーマン・三上悟は、不運にも通り魔に刺されて命を落とす。しかし次に目を覚ました時、彼は剣と魔法の異世界において“スライム”として転生していた。最弱とされる存在でありながらも、ユニークスキル《大賢者》や《捕食者》を駆使することで圧倒的な能力を手に入れ、仲間を増やしながら新たな生活を切り拓いていく。やがて「リムル」と名乗った彼は、魔物たちが安心して暮らせる国づくりに乗り出し、種族や立場の垣根を超えた大きな物語が展開していく。

『転生したらスライムだった件』は、2013年に小説投稿サイト「小説家になろう」で連載を開始し、その圧倒的な支持を背景に書籍化された異世界転生ファンタジーの代表作です。

スライムという意外性のある存在を主人公に据えながら、仲間と共に強く成長していく冒険譚と、国家を築き外交や戦争に挑む群像劇的な展開が読者を惹きつけます。

バトルシーンの迫力と同時に、人間や魔物の共存を目指す理想主義的なテーマ性もあり、娯楽性と社会性を兼ね備えた点が特徴です。

書籍化後はコミカライズやアニメ化によって人気がさらに拡大し、ライトノベルから生まれた一大メディアミックス作品として国際的にも注目されています。

単なる異世界転生の枠に収まらず、キャラクターの魅力や緻密な世界観の構築を通して長期シリーズとして高い支持を得ていることから、現代ライトノベルの象徴的な成功例のひとつと言えるでしょう。

2位:薬屋のひとりごと・・・4000万部

タイトル薬屋のひとりごと
原作者日向夏
イラストしのとうこ
出版社主婦の友社
シリーズ累計発行部数4000万部

あらすじ

花街育ちで薬に関する知識に長けた少女・猫猫(マオマオ)は、ある日、人さらいに遭い後宮へと売り飛ばされる。下働きとして静かに過ごすつもりだったが、皇帝の子供たちが次々と体調を崩すという不可解な事件に巻き込まれ、薬学の知識を用いて真相を見抜いたことから、美貌の宦官・壬氏に目をつけられてしまう。以後、猫猫は壬氏のもとで事件の調査に関わりながら、後宮に渦巻く陰謀と秘密の数々に挑むこととなる。

『薬屋のひとりごと』は、一見すると後宮を舞台にした宮廷ロマンスのように見えながらも、実際には薬学と推理を軸に進むミステリ色の強い物語です。

主人公・猫猫は風変わりで皮肉屋な性格を持ちながら、類まれな薬学の知識を駆使して事件や病の真相を次々と解き明かしていきます。

鮮やかな知的解決と、後宮という閉ざされた世界ならではの緊張感が物語の大きな魅力です。

2011年に小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2012年に書籍化されると口コミで評判が広がりました。

後宮ミステリという独自のジャンル性に加え、コミカライズやアニメ化を通じてさらに人気が加速し、ライトノベルの枠を超えた幅広い読者層に支持されています。

華やかな宮廷と毒や薬を巡る暗い陰謀を描き分ける巧みなストーリーテリングにより、近年のライトノベル界で最も注目を集める作品の一つとなっています。

3位:とあるシリーズ・・・3100万部

タイトルとあるシリーズ(とある魔術の禁書目録、新約とある魔術の禁書目録、創約とある魔術の禁書目録)
原作者鎌池一馬
イラスト灰村キヨタカ
出版社KADOKAWA(電撃文庫)
シリーズ累計発行部数3100万部

あらすじ

舞台は超能力開発が科学によって体系化された「学園都市」。そこに住む高校生・上条当麻は、「幻想殺し(イマジンブレイカー)」と呼ばれる特殊な右手を持ち、どんな異能の力も無効化できる。ある日、彼は純白の修道服をまとったシスター・インデックスと出会い、彼女が十万三千冊の魔道書を記憶する特異な存在であることを知る。やがて科学と魔術が交錯する事件に巻き込まれ、上条は人知を超えた力と人間の理性の狭間で戦い続けていく。

『とある魔術の禁書目録』は、2004年に電撃文庫から刊行が始まった鎌池一馬のデビュー作であり、現在も続く「とあるシリーズ」の原点です。

学園都市という科学サイドの舞台設定と、魔術師や宗教組織といった魔術サイドの存在を組み合わせ、科学と魔術が衝突する独自の世界観を築き上げました。

シリーズは「とある科学の超電磁砲」などのスピンオフ作品やアニメ化を経て、電撃文庫を代表する人気作となり、国内外で広く支持されています。

膨大なキャラクター群と複雑に絡み合う勢力構図、そして「力ある者がどう人を救うか」というテーマ性が読者を引き込み、長期シリーズながら高い人気を維持しています。

また、ヒロイン・御坂美琴を主人公とするスピンオフ『とある科学の超電磁砲』も大きなヒットを記録し、ライトノベル発のマルチメディア展開成功例として高い評価を受けています。

2000年代以降のライトノベル史において欠かせない存在であり、「とあるシリーズ」はそのスケール感と物語性で異彩を放ち続けている作品群です。

4位:ソードアート・オンライン・・・3000万部

タイトルソードアート・オンライン
原作者川原礫
イラストabec
出版社KADOKAWA(電撃文庫)
シリーズ累計発行部数3000万部

あらすじ

西暦2022年、世界初のフルダイブ型VRMMORPG「ソードアート・オンライン(SAO)」が正式サービスを開始する。しかしプレイヤーたちはゲームからログアウトできない事態に陥り、ゲーム内で死ねば現実でも命を落とすという恐怖のデスゲームが始まってしまう。主人公の少年・桐ヶ谷和人(キリト)は、ソロプレイヤーとして迷宮攻略に挑み、やがて仲間たちと絆を深めながら過酷な世界を生き抜いていく。やがて彼はもう一人の主人公である少女・アスナと出会い、共に数々の仮想世界を舞台とした戦いと冒険へと歩んでいく。

『ソードアート・オンライン』は、2009年に電撃文庫から刊行された川原礫によるVRMMORPGを題材としたライトノベルであり、近未来SFとファンタジーを融合させた革新的な作品として知られています。

物語は「ゲームの死=現実の死」という極限状況を背景に、仲間との信頼、愛情、そして人間の可能性を描いており、緻密なゲームシステムの設定とスリリングな戦闘描写が読者を魅了してきました。

当初はウェブ小説として発表され、その後に書籍化されて人気が爆発。

アニメ化を契機に世界中に広まり、ライトノベルという枠を超えた国際的なヒットシリーズへと成長しました。

VRやAIといったテーマを物語に取り込み、現実社会の技術進展とも共鳴したことで、単なるファンタジー小説を越えた「未来の物語」としての魅力も持ち合わせています。

ライトノベルの歴史を語る上で外せない金字塔であり、現代ポップカルチャーを象徴する作品群のひとつとなっています。

5位:魔法科高校の劣等生・・・2500万部

タイトル魔法科高校の劣等生
原作者佐島勤
イラスト石田可奈
出版社KADOKAWA(電撃文庫)
シリーズ累計発行部数2500万部

あらすじ

西暦2095年。魔法が科学技術として体系化され、魔法師の育成を目的とした国立魔法大学附属第一高校、通称「魔法科高校」が舞台となる。そこに入学したのは、優秀な妹・司波深雪と、その兄で「劣等生」とみなされる司波達也。表向きは成績不振で「二科生」と呼ばれる達也だが、実際には極めて特殊かつ強大な魔法技能を秘めていた。やがて彼らは、魔法師を巡る陰謀や国際的な対立に巻き込まれていく。

『魔法科高校の劣等生』は、2011年に小説投稿サイト「小説家になろう」で連載され、2011年に電撃文庫から書籍化された近未来学園ファンタジー作品です。

科学と魔法が融合した世界観を背景に、兄妹の絆を軸としながら国家規模の陰謀、戦争、国際関係といったスケールの大きな物語を展開します。

主人公・司波達也は「劣等生」とされながら、実は圧倒的な能力を秘める存在であり、そのギャップと活躍がシリーズの大きな魅力となっています。

本作は「魔法=科学技術」と位置づける緻密な設定と、戦略的かつ迫力ある魔法戦闘が特徴であり、学園生活の青春要素とシリアスな国際情勢が交錯する点も人気を集めました。

アニメ化を通じてさらに知名度を高め、国内外に熱心なファンを持つ作品です。

ライトノベルの中でも長期シリーズとして確固たる地位を築いており、現代の異能バトル系ライトノベルを代表する存在のひとつといえるでしょう。

6位:スレイヤーズ・・・2000万部

タイトルスレイヤーズ
原作者神坂一
イラストあらいずみるい
出版社KADOKAWA(富士見ファンタジア文庫)
シリーズ累計発行部数2000万部

あらすじ

小柄ながら天才的な魔術師であり、破壊と戦闘を好む性格から「ドラゴンも恐れる天才魔道士」と呼ばれる少女リナ=インバース。彼女は旅の途中で出会った剣士ガウリイ=ガブリエフと共に、財宝を求めて冒険を繰り広げる。行く先々で魔族や盗賊、世界を脅かす強大な存在と対峙し、リナの代名詞である最強魔法「ドラグ・スレイブ」をはじめとした派手な戦いを繰り広げていく。

『スレイヤーズ』は、1989年に富士見ファンタジア文庫から刊行が始まった神坂一によるファンタジー小説シリーズで、ライトノベル黎明期を象徴する作品です。

リナ=インバースを主人公とした痛快な冒険活劇は、ユーモラスな掛け合いとド派手な魔法戦闘が魅力であり、90年代に一大ブームを巻き起こしました。

アニメ化によりさらに人気が広がり、リナの声を務めた林原めぐみの歌う主題歌と共に、当時のアニメ・ライトノベル文化を代表する存在となっています。

シリアスな魔族との戦いから、仲間たちとのコミカルなやりとりまで幅広い魅力を持ち、ファンタジー作品としての厚みとライトノベルらしい軽快さを兼ね備えたシリーズです。

ライトノベルが若年層に親しまれるジャンルとして確立していく過程において、『スレイヤーズ』は決定的な役割を果たしたといえるでしょう。

7位:涼宮ハルヒシリーズ・・・2000万部

タイトル涼宮ハルヒシリーズ(第一巻:涼宮ハルヒの憂鬱)
原作者谷川流
イラストいとうのいぢ
出版社KADOKAWA(角川スニーカー文庫)
シリーズ累計発行部数2000万部

あらすじ

高校生のキョンは、ごく普通の学生生活を望んでいた。しかし同じクラスの少女・涼宮ハルヒはクラスの自己紹介で「宇宙人、未来人、異世界人、それに超能力者を探している」という奇抜な発言をして周囲を困惑させる。なぜか彼女に巻き込まれ、キョンは「SOS団」という部活動に半ば強引に参加させられてしまう。やがてハルヒに誘われて集まった団員たちは、実際にハルヒが口にしたような“非日常”の存在であった。そして実は、ハルヒ自身が無自覚のまま世界を変革する力を秘めていることが明らかになっていく。

『涼宮ハルヒ』シリーズは2003年に刊行された『涼宮ハルヒの憂鬱』を皮切りに始まった谷川流によるライトノベル作品です。

平凡な男子高校生の視点で語られる物語に、破天荒なヒロイン・ハルヒと、彼女に接近する宇宙人や未来人や超能力者の存在といったSF的要素を絡め、学園青春小説とSF・ファンタジーを融合させた独自のスタイルを確立しました。

2006年に放送されたアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は、その斬新な構成や「ハレ晴レユカイ」に代表される文化的インパクトによって社会現象を巻き起こし、ライトノベルとアニメのメディアミックス成功例として決定的な地位を築きました。

独特の語り口やユーモラスでシニカルな文体は多くの模倣作を生み、2000年代以降のライトノベルの方向性を大きく変えたとも評されています。

『涼宮ハルヒ』シリーズは単なる学園コメディやSF小説ではなく、「非日常を求める少女」と「日常を守りたい少年」の対比や、大人になり切れない思春期の少女の複雑な内面の葛藤といった哲学的テーマを内包しており、その影響力は現在のライトノベル文化にまで色濃く残っています。

8位:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか・・・1700万部

タイトルダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
原作者大森藤ノ
イラストヤスダスズヒト
出版社SBクリエイティブ(GA文庫)
シリーズ累計発行部数1700万部

あらすじ

迷宮都市オラリオには、果てしなく広がる地下迷宮「ダンジョン」が存在し、神々と人間が共に暮らし、冒険者たちが命を賭けて挑戦していた。駆け出しの少年冒険者ベル・クラネルは、ある日、絶体絶命の危機に陥ったところを美しき剣姫アイズ・ヴァレンシュタインに救われ、その出会いをきっかけに強くなることを誓う。彼を庇護するのは、神々の一柱である小さな女神ヘスティア。二人は固い絆で結ばれながら、仲間を増やし、数々の試練や強大なモンスターとの戦いに挑んでいく。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?』は、2013年にGA文庫大賞大賞を受賞し、翌年に書籍化された大森藤ノによるファンタジーライトノベルです。

通称「ダンまち」として親しまれ、剣と魔法、ダンジョン攻略という王道RPG的な要素に、神々と人間が共存する独自の世界観を融合させた作品となっています。

本作の魅力は、冒険者として成長していく主人公ベルの純粋さと努力、そして彼を支える女神ヘスティアを中心としたキャラクターたちの絆です。

コミカルなやり取りとシリアスなバトルが絶妙に入り混じり、幅広い読者層に支持されています。

さらにアニメ化によって「ダンまち」ブームが広がり、スピンオフ作品や外伝、ゲームなど多彩なメディアミックス展開も行われています。

ライトノベルの定番ともいえる「ダンジョンもの」を現代風に再構築しつつ、キャラクター同士の関係性や神話的要素を取り入れることで、従来のファンタジー作品とは異なる新鮮さを放っています。

現代ライトノベルにおける王道ファンタジーの代表作のひとつといえるでしょう。

9位:無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜・・・1700万部

タイトル無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜
原作者理不尽な孫の手
イラストシロタカ
出版社KADOKAWA(MFブックス)
シリーズ累計発行部数1700万部

あらすじ

34歳にして職もなく、家族からも疎まれ、人生に行き詰まった男は、ある日交通事故で命を落とす。しかし気づくと彼は剣と魔法の異世界に転生しており、「ルーデウス・グレイラット」という赤子として新しい人生を歩み始めることになる。前世での後悔を胸に、「今度こそ本気で生きる」と決意したルーデウスは、卓越した魔術の才能を発揮しながら仲間や師匠との出会いを通じて成長していく。だが彼の運命には、想像を超える試練と選択が待ち受けていた。

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は2012年に小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2014年にMFブックスから書籍化された理不尽な孫の手による異世界転生ファンタジーです。

「異世界転生モノ」の先駆けとして高い評価を受け、このジャンルを大きく広めた代表的な作品のひとつとされています。

物語は前世で無為に過ごした中年男性が「異世界でなら本気で生きる」と誓い、少年ルーデウスとしての人生を歩む姿を描いています。

単なる冒険譚に留まらず、家族、友情、愛情、そして人生の再生と成長といった普遍的なテーマを含み、重厚かつ感動的な物語が展開されます。

アニメ化によって知名度はさらに高まり、美麗な映像表現と緻密な世界観が高く評価されました。

膨大な世界設定やキャラクターの成長を丹念に追う物語性、そして「なろう系」ブームの礎を築いた歴史的意義を持つ作品として、ライトノベル史に欠かせない存在です。

10位:カゲロウデイズ・・・1500万部

タイトルカゲロウデイズ
原作者じん(自然の敵P)
イラストしづ
出版社KADOKAWA(メディアファクトリー〈MF文庫J〉)
シリーズ累計発行部数1500万部

あらすじ

ひきこもりの少年・シンタローは、ある日パソコンの中に現れた少女エネに振り回される中で、偶然「メカクシ団」という不思議な能力を持った少年少女たちと出会う。彼らはそれぞれが「目」に関わる特殊な力を持ち、過去の出来事や不思議な現象を通じて奇妙な縁で結ばれていた。やがて繰り返される夏の日と、その裏に潜む悲劇の真相が明らかになっていく。

『カゲロウデイズ』はボカロP・じん(自然の敵P)による楽曲「カゲロウプロジェクト」を原作にしたライトノベルシリーズで、2012年よりMF文庫Jから刊行されました。

原作楽曲群と同じ世界観を共有しつつ、小説版では登場人物の内面や背景・物語の謎を掘り下げ、より複雑で濃密なドラマが描かれています。

音楽、イラスト、小説、漫画、アニメと幅広いメディアで展開されたクロスメディア作品の中核を担い、若年層を中心に爆発的な人気を獲得しました。

ライトノベルとしては珍しく音楽発の物語である点やサスペンスと青春群像劇を融合させたストーリー性が特徴で、2010年代前半のサブカルチャーを象徴する存在ともなりました。

『カゲロウデイズ』は単なるキャラクター小説にとどまらず、楽曲と連動して展開されるストーリーテリングの実験的な試みとしても評価されており、メディアミックスの成功例として後続作品に影響を与えた重要なシリーズといえます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事では、日本で発売されたライトノベルの内、国内発行部数ランキングトップ10の作品をご紹介しました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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