スウェーデン語の日常基礎フレーズがわかります。
みなさんこんにちは、syuyaです。
スウェーデン語はスウェーデンを中心に使用されている北ゲルマン語派の言語で、約一千万人以上の人々によって日常的に話されています。
フィンランドではスウェーデン語が憲法上の公用語のひとつに定められており、沿岸部やオーランド諸島では母語として使う人々も多く存在します。
そのため、スウェーデン語は一国にとどまらず北欧全体の文化や社会の中で大きな役割を担っています。
言語的な特徴としてはデンマーク語やノルウェー語と非常に近縁で、語彙や文法が似ているため相互理解が可能であり、北欧諸国間の交流を円滑にしています。
文法は比較的シンプルで、名詞は共性と中性という二種類に分類され、冠詞や形容詞の語尾変化によって文の意味を表現します。
動詞は人称や数による変化が少なく、初心者でも学びやすい点が魅力とされています。
また、スウェーデン語の発音は旋律的で、会話に独特のリズムがあることが特徴です。
母音が九種類と豊富で、特に「å」「ä」「ö」といったスウェーデン語特有の文字は、学習者にとって最初の壁となることが多いですが、それがこの言語の美しい響きを形作っています。
さらに、英語と同じゲルマン語に属するため、英語を知っている人にとっては親しみやすい単語が少なくありません。
今日ではスウェーデン語は文学や映画、音楽、デザインなど多様な分野で世界に発信されており、ABBAやイングマール・ベルイマンなどの文化的存在を通じて国際的な認知度を高めてきました。
スウェーデン語を学ぶことは、単に言語の習得にとどまらず、北欧独自の思想や価値観、そして福祉国家としての社会背景を理解する手がかりにもなります。
God morgon(ゴー モルゴン)・・・おはようございます

God morgon(ゴー モルゴン)
”God morgon”(ゴー モルゴン)は、スウェーデン語で「おはようございます」にあたる挨拶表現で、直訳すると「良い朝」という意味になります。
一般的には朝に人と出会った際のあいさつとして用いられ、英語の”Good morning”とほぼ同じ感覚で使われています。
フォーマルな場でもカジュアルな場でも自然に使えるため、家族や友人との日常会話から職場や公的な場面まで、幅広く通用する便利な言葉です。
発音の特徴としては、”God”の「d」があまり強く発音されず「ゴー」に近い響きになる点、また”morgon”の「r」は弱く、ややのどの奥で軽く転がすように発音される点が挙げられます。
このため、カタカナで表記すると「ゴー モルゴン」となりますが、実際の響きはやや柔らかく聞こえるのが特徴です。
スウェーデンでは、朝のあいさつを交わすことが相手への礼儀や親しみを示す重要な習慣とされています。
そのため、”God morgon”は単なる定型句ではなく、一日の始まりを互いに心地よく迎えるための言葉として大切にされています。
旅行や留学などでスウェーデンを訪れる際、この表現を使えるようにしておくと、現地の人々と自然にコミュニケーションを取るきっかけにもなるでしょう。
Hej(ヘイ)・・・こんにちは

Hej(ヘイ)
”Hej”(ヘイ)は、スウェーデン語で最も一般的に使われる挨拶の一つで、日本語の「こんにちは」に相当します。
ただし、日本語の「こんにちは」が主に日中に使われるのに対し、”Hej”は時間帯に関係なく使える便利な言葉で、朝でも昼でも夜でも、いつでも自然に用いることができます。
そのため実際には「こんにちは」だけでなく、「やあ」「どうも」といった軽いあいさつにも近いニュアンスを持っています。
この言葉はフォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使える柔軟さがあり、友人同士の会話からビジネスシーンまで幅広く活用されています。
英語の”Hi”や”Hello”と同じように気軽に使えるため、スウェーデン語を学び始める人にとって最初に覚えるべき言葉の一つです。
発音は英語の”Hey”に近くカタカナでは「ヘイ」と表されますが、実際の音はやや短く、軽く発音するのが自然です。
一方で、スウェーデン語には”God dag”(グー ダーグ)という表現もあり、これも直訳すると「良い日」という意味で、日本語では「こんにちは」に近い挨拶です。
かつてはフォーマルな場面でよく用いられていましたが、現代ではややかしこまった印象を与えるため、日常会話で耳にする機会は少なくなっています。
その代わりにより簡潔で親しみやすい”Hej”が圧倒的に主流となり、ほとんどの場面で使われています。
スウェーデンでは日常的にこの挨拶が交わされており、人と目が合ったときや電話の最初の一言など、使われる場面は非常に多いです。
特に気取った感じがなく、相手に親しみを持って接する姿勢を示す言葉として親しまれています。
そのため、”Hej”を自然に使えるようになると、スウェーデン人との距離が一気に近づくきっかけになるでしょう。
God kväll(ゴー クヴェル)・・・こんばんは

God kväll(ゴー クヴェル)
”God kväll”(ゴー クヴェル)は、スウェーデン語で「こんばんは」にあたる表現で、直訳すると「良い夕べ」という意味になります。
夕方から夜にかけて人と出会ったときや、フォーマルな挨拶が求められる場面でよく使われる言葉です。
英語の”Good evening”に相当し、相手に対して丁寧さと礼儀を示す響きを持っています。
発音の特徴としては、”God”の「d」は強く発音されず「ゴー」に近い響きになり、”kväll”は「クヴェル」と表されますが、実際には短くまとまった音で発音されます。
特に”ä”の音は日本語にはない母音で、口を横に広げて「エ」と「ア」の中間のように発音するため、学習者にとっては慣れるまで少し難しいかもしれません。
スウェーデン語の日常会話では、親しい間柄やカジュアルなシーンでは”Hej”が時間帯に関係なく広く使われるため、実際に”God kväll”が使われる機会は比較的少ない傾向があります。
しかし、目上の人や初対面の相手に対して丁寧に挨拶したい場合、またはフォーマルな場面では今も自然に使われる表現です。
この点で、”God kväll”は同じく時間帯に応じた挨拶である”God morgon”(おはようございます)や”God dag”(こんにちは)と並ぶ言葉であり、特に礼儀を意識したい場面での選択肢として有効です。
カジュアルな場では”Hej”を、丁寧さを求められる場では”God kväll”を使い分けることで、スウェーデン語をより自然に、状況に合った形で使いこなすことができます。
Hur mår du?(フュール モール ドゥ)・・・おげんきですか?

Hur mår du?(フュール モール ドゥ)
”Hur mår du?”(フュール モール ドゥ)は、スウェーデン語で「お元気ですか?」にあたる表現で、直訳すると「あなたはどのように調子が良いですか?」という意味になります。
日常会話の中で相手の体調や気分を尋ねるときに使われ、英語の”How are you?”にほぼ相当するフレーズです。
フォーマル、カジュアルの両方で自然に使えるため、挨拶の次に続ける言葉としてよく耳にします。
文法的には、”Hur”が「どのように」、”mår”が「(体調が)良い・調子である」という意味の動詞、”du”が「あなた」を表しています。
したがって直訳すれば「あなたはどのように調子であるか?」という質問になり、相手の健康や気分を気遣う表現になっています。
特に”mår”という動詞は「状態や健康に関する調子」を表すときに使われるため、学習者にとっても重要な動詞の一つといえます。
発音面では、”Hur”の「u」は日本語の「ウ」とは異なり、唇をすぼめて発音する独特の音で、「フュ」と「ヒュ」の中間のように聞こえます。
また、”du”の「u」も同様に口をすぼめて発音するため、慣れるまで少し難しいかもしれません。
この表現に対する答えとしては、例えば「元気です」と答えたい場合には”Jag mår bra.”(ヤグ モール ブラ/私は元気です)という返答が一般的です。
カジュアルな場面では、単に”Bra, tack.”(ブラ、タック/元気です、ありがとう)と簡潔に答えることもよくあります。
”Hur mår du?”は、単なる形式的な挨拶としてだけではなく、本当に相手を気遣う気持ちを表す言葉として使われることが多いため、この表現を覚えて使いこなすと、スウェーデン語での会話がより自然で親しみのあるものになるでしょう。
Jag heter ~(ヤグ ヘーテル ~)・・・私の名前は~です。

Jag heter ~(ヤグ ヘーテル ~)
”Jag heter ~”(ヤグ ヘーテル ~)は、スウェーデン語で「私の名前は~です」にあたる自己紹介の表現です。
直訳すると「私は~と呼ばれています」という意味になり、英語の”My name is ~”に相当しますが、構造としては”I am called ~”に近いニュアンスを持っています。
日常的な会話の中で初対面の挨拶をするときに必ずといっていいほど使われる、非常に基本的で重要なフレーズです。
文法的には、”Jag”が「私」、”heter”が「~と呼ばれる」という意味の動詞で、”~”の部分に自分の名前を入れる形になります。
例えば「私はアンナです」と言いたい場合は、”Jag heter Anna.”(ヤグ ヘーテル アンナ)と表現します。
このとき、”heter”は人称によって変化しないため、活用を覚える必要がない点は学習者にとって覚えやすい特徴といえます。
発音に関しては、”Jag”の「g」はしばしば弱く、地域や話し手によってはほとんど聞こえないこともあります。
そのため「ヤイ」「ヤー」と聞こえる場合もありますが、基本的には「ヤグ」と学んでおくと理解しやすいでしょう。”heter”の「e」は長めに発音され、「ヘーテル」となります。
この表現はフォーマルな場面でもカジュアルな場面でも自然に使えるため、旅行や留学、ビジネスなどスウェーデン語を使うあらゆるシーンで役立ちます。
よりカジュアルに自己紹介をする場合には、英語の”I’m ~”に相当する”Jag är ~”(ヤグ エール ~/私は~です)という表現もありますが、自己紹介としては”Jag heter ~”の方がより標準的で一般的です。
初対面でこのフレーズを使えると、相手に好印象を与えると同時に、その後の会話をスムーズに始めるきっかけとなるため、スウェーデン語学習の最初の段階でぜひ身につけておきたい言葉のひとつです。
Jag är ~ år(ヤーグ エール ~ オール)・・・私の年齢は~歳です。

Jag är ~ år(ヤーグ エール ~ オール)
スウェーデン語で「私は~歳です」という表現は ”Jag är ~ år” と言います。
例えば「私は25歳です」なら ”Jag är tjugofem år” となります。ここで ”Jag” は「私」、”är” は「~です」、”år” は「年、歳」という意味を持っています。
スウェーデン語の1から10までの数字と読み方は以下の通りです。
数 | スウェーデン語 | 読み方 |
---|---|---|
1 | ett | エット |
2 | två | トゥヴォー |
3 | tre | トレー |
4 | fyra | フューラ |
5 | fem | フェム |
6 | sex | セックス |
7 | sju | フー/シューフ |
8 | åtta | オッタ |
9 | nio | ニーオ |
10 | tio | ティーオ |
スウェーデン語の数詞の特徴として、まず「1」を表す ”ett” は不定冠詞と同じ形であり、名詞と共に使われる場合には「ある一つの」という意味にもなります。
また、2桁以上の数字は比較的規則的に組み合わされて作られ、例えば21は ”tjugoett”(直訳すると「二十一」)となります。
日本語のように十進法に基づいており、英語と似た構造ですが、発音には独特の北欧系の響きがあります。
また、名詞にかかるときは性によって形が変化する場合があり、例えば「一人の男」は ”en man”、「一つの家」は ”ett hus” というように、名詞の性(共性と中性)に対応した形を取ることも大きな特徴です。
Ja(ヤー)・・・はい

Ja(ヤー)
”Ja”(ヤー)は、スウェーデン語で「はい」にあたる基本的な返答表現です。最もシンプルでよく使われる肯定の言葉であり、英語の”Yes”に相当します。
日常会話、ビジネス、フォーマルな場面などあらゆる場面で使えるため、スウェーデン語を学ぶ上でまず覚えておきたい重要な単語のひとつです。
発音はカタカナで「ヤー」と表記されますが、実際の響きは「ア」と「オ」の中間のような広い母音で、口を大きく開いてやや伸ばし気味に発音します。
地域によっては短く切るように「ヤ」と聞こえる場合もありますが、基本的には長めに発音するのが標準です。このシンプルな一語で相手に肯定の意志を伝えることができます。
また、”Ja”にはイントネーションによるニュアンスの違いがあります。
普通に平板に言えば単純な「はい」ですが、強く言えば「そうですとも」という強調になり、逆に軽く言えば相槌として「ええ」「うん」といったニュアンスになります。
さらに、会話の流れによっては「なるほど」「そうなんですね」といった理解や共感を示す相槌としても用いられます。
日常生活では、質問への返答として使うだけでなく、相手の話を聞きながら適度に”Ja”と挟むことで会話がスムーズに進むことも多くあります。
スウェーデン人の会話ではこうした相槌が自然に交わされるため、適切に使えるようになるとより自然で親しみやすいコミュニケーションが可能になります。
このように、”Ja”は単なる肯定の言葉以上に、会話を支える大切な表現であり、スウェーデン語学習の最初の段階で必ず習得しておくべき基本語彙です。
Nej(ネイ)・・・いいえ

Nej(ネイ)
”Nej”(ネイ)は、スウェーデン語で「いいえ」にあたる否定の基本表現で、英語の”No”に相当します。
最もシンプルに否定の意志を伝える言葉であり、日常会話からフォーマルな場まで幅広く用いられるため、スウェーデン語を学び始めた段階で必ず覚えておきたい重要な単語です。
発音はカタカナで「ネイ」と表されますが、実際には「ネーイ」とやや伸ばすように発音されるのが標準的です。
特に語尾の”j”が軽く響くことで、日本語の「ネイ」と「ネーイ」の中間のような音になります。この独特の響きはスウェーデン語らしさを感じさせるポイントでもあります。
”Nej”は単純に質問に対して否定する場合に使われるほか、場面によっては「結構です」「違います」といった意味を含むこともあります。
また、強く言えば「絶対に違う」「だめです」という断固とした否定になり、逆に柔らかく言えば「ううん」「いや」という軽い否定のニュアンスになります。
つまり、イントネーションや場面によってニュアンスが大きく変化する言葉でもあります。
会話の中では、単に否定するだけでなく、相手に丁寧さを加える場合には”Nej, tack.”(ネイ、タック/いいえ、結構です)という表現がよく使われます。
例えば、飲み物や食べ物を勧められたときに丁寧に断る場合に用いることができます。
このように、”Nej”はスウェーデン語における否定の基本語であると同時に、使い方によって礼儀正しさや感情の強さを表現できる便利な言葉です。
肯定の”Ja”と並んで、日常会話を成り立たせるために不可欠な表現といえるでしょう。
Tack(タック)・・・ありがとう

Tack(タック)
”Tack”(タック)は、スウェーデン語で「ありがとう」にあたる表現で、日常生活のあらゆる場面で頻繁に使われる非常に重要な単語です。
英語の”Thank you”に相当し、相手に感謝の気持ちを伝える際にシンプルかつ便利に使えます。
発音はカタカナで「タック」と表されますが、実際には語尾の”ck”がやや強く短く発音されるため、歯切れの良い響きになるのが特徴です。
この言葉は単独で用いられることも多く、例えば買い物の会計後にお店の人へ「Tack」と言ったり、ドアを開けてもらったときに「Tack」と返したりするなど、ちょっとした場面で自然に口にすることができます。
また、丁寧さや感謝の度合いを強調したい場合には”Tack så mycket”(タック・ソ・ミュッケ/どうもありがとうございます)や”Tusen tack”(トゥーセン・タック/千回分のありがとう=本当にありがとう)といった表現に発展させることもできます。
興味深い点として、”Tack”はスウェーデン語の会話において「どういたしまして」の役割も担うことがあります。
例えば、誰かにお礼を言われたときに、相手も「Tack」と返すことで「こちらこそありがとう」というニュアンスを表すのです。
この点は英語の”Thanks”や日本語の「ありがとう」にはあまり見られない特徴であり、スウェーデン語らしい言葉の使い方といえるでしょう。
総じて、”Tack”は単純な感謝を伝えるだけでなく、相手との関係を円滑にする潤滑油のような役割を持つ言葉です。
スウェーデン語を学ぶうえで最初に覚えるべき必須表現のひとつであり、日常会話において最も自然に、そして最も頻繁に使える便利な言葉といえます。
Ursäkta(ウーシェクタ)・・・すみません

Ursäkta(ウーシェクタ)
”Ursäkta”(ウーシェクタ)は、スウェーデン語で「すみません」にあたる表現で、日常生活のさまざまな場面で使われる便利な言葉です。英語の”Excuse me”や”Sorry”に近いニュアンスを持ち、状況によって意味が変化する柔軟な表現でもあります。発音は「ウーシェクタ」とカタカナで表されますが、”r”の音がやや弱く、”ä”は「エ」と「ア」の中間のような音で発音されるのが特徴です。
具体的な使い方として、まず人混みで誰かの前を通りたいときや、相手に注意を向けてもらいたいときに「Ursäkta」と言うことで、丁寧に呼びかけることができます。また、軽く人にぶつかってしまったときや、相手に迷惑をかけたときにも「Ursäkta」と言って謝意を示すことが可能です。このように、謝罪と呼びかけの両方の場面で使える点が大きな特徴です。
さらに、もう少し丁寧に謝りたい場合には”Ursäkta mig”(ウーシェクタ・メイ/私を許してください)と表現することができ、英語の”Excuse me”に近いフォーマルな言い方になります。一方で、より強い謝罪を示す場合には”Förlåt”(フョルローット/ごめんなさい)という別の表現がよく使われ、”Ursäkta”よりも直接的な謝罪のニュアンスを持ちます。このように、”Ursäkta”はやや軽い「すみません」、”Förlåt”はしっかりとした「ごめんなさい」と使い分けられることが多いです。
総じて、”Ursäkta”は日常的に幅広い状況で使える万能な表現であり、スウェーデン語を学び始めた段階で覚えておくと非常に便利です。人との関わりの中で礼儀正しさを示す基本的な言葉であり、旅行や日常会話でも頻繁に役立つ実用的な表現といえます。
※謝罪にも、呼びかけ(すみません)にも使えます。
Hej då(ヘイ ドー)・・・さようなら

Hej då(ヘイドー)
”Hej då”(ヘイ・ドー)はスウェーデン語で「さようなら」にあたる表現で、日常的な別れのあいさつとして最もよく使われる言葉です。
英語の”Goodbye”や”Bye”に近いニュアンスを持ち、友人や家族とのカジュアルな会話から、比較的フォーマルな場面まで幅広く使える便利なフレーズです。
発音は「ヘイ・ドー」となりますが、”Hej”の部分は短く明るく発音し、”då”は「ドー」と母音をやや伸ばすように言うのが自然です。
この表現は、もともとあいさつの基本語である”Hej”(こんにちは)に、時間や出来事を指す副詞”då”(その時に、では)を組み合わせた形で、「ではまたね」というニュアンスを含んでいます。
そのため、単なる別れの言葉というよりも、「また会いましょう」「じゃあね」といった前向きで温かみのある響きを持っているのが特徴です。
日常会話では短く”Hej hej”(ヘイ・ヘイ)と繰り返すことで別れを表すことも多く、これは「バイバイ」に近い軽い表現になります。
一方で、”Adjö”(アデュー)という言葉も「さようなら」を意味しますが、こちらは古風でフォーマルな響きがあり、現代ではあまり日常的には使われません。
そのため、現代スウェーデン語で最も自然で無難な別れの表現はやはり”Hej då”と言えるでしょう。
”Hej då”はスウェーデン語学習者がまず覚えておくべき基本フレーズのひとつであり、挨拶と同じくらい使用頻度が高い言葉です。
シンプルで親しみやすく、相手との関係を問わず使えるため、旅行や日常会話の場面でもすぐに役立つ表現といえます。
スウェーデン語のおすすめ参考書
ここからは、スウェーデン語を学ぶ際のおすすめ参考書をご紹介します。
参考書によって、レベルや学べる内容が異なりますので、ご自身の目的に合った参考書を選ぶ事をおすすめします。
MP3・音声DL付 スウェーデン語の基本 入門から中級まで
『MP3・音声DL付 スウェーデン語の基本 入門から中級まで』は、白水社から刊行されているスウェーデン語学習書で、スウェーデン語を初めて学ぶ人から、中級レベルを目指す学習者までを対象にした内容となっています。
本書の大きな特徴は、テキストに対応した音声データを無料でダウンロードできる点にあり、学習者は発音やリズム、イントネーションを実際に耳で確認しながら学習を進めることができます。
スウェーデン語は日本人にとって馴染みの薄い言語であり、特に母音の多様さや独特の発音が難所とされますが、音声を併用することでその壁を乗り越えやすくなるのは大きな利点です。
内容面では、基本的な挨拶や自己紹介といった日常会話の定型表現から始まり、文法解説や例文練習を通して自然に知識を積み上げていく構成になっています。
文法説明はシンプルでありながらも要点が押さえられており、初学者でも理解しやすいよう工夫されています。
さらに学習が進むにつれて文章が少しずつ複雑になり、語彙や表現の幅が広がるように設計されているため、「入門から中級まで」というタイトルどおり、段階的にステップアップできるようになっています。
また、巻末には文法事項や単語リストが整理されており、復習や辞書的な活用も可能です。練習問題も豊富に含まれているため、ただ知識をインプットするだけではなく、アウトプットを通じて理解を深められる点も学習効果を高めています。
独学で取り組む人にとっては特に、この「解説+音声+練習問題」の三本柱が安心感につながるでしょう。
全体として、本書は「スウェーデン語を基礎からしっかり学びたい」という学習者にとって、信頼できるスタンダードな一冊といえます。
入門段階でつまずきやすい発音や文法を丁寧にフォローしつつ、実際に使える表現へとつなげてくれるため、スウェーデン語学習を長く続けたい人にとって非常に心強い教材です。
ニューエクスプレスプラス スウェーデン語《CD付》
『ニューエクスプレスプラス スウェーデン語《CD付》』は、白水社から2018年に刊行された入門者向けのスウェーデン語学習書で、著者は速水望です。
本書の大きな特徴は、付属CDを使って発音やイントネーションを耳で確認しながら学習できる点にあります。
内容は、基本的な会話文を中心に文法や語彙が段階的に導入されており、初学者が無理なく学習を進められる構成になっています。
さらに、スウェーデンの文化や暮らしに触れられる例文やイラストが取り入れられており、単に言語を学ぶだけでなく現地の生活感を味わえるのも魅力といえるでしょう。
読者からは、スウェーデン語教材が少ない中でバランスの良い一冊として評価されており、会話表現と文法が整理されていて理解しやすいという声が多く見られます。
また、文化的なトピックやユニークな例文が取り入れられていることにより、学習のモチベーションを保ちやすいと感じる人も少なくありません。
ただし全体的に入門書としての色合いが強く、特に中級以上を目指す場合には他の学習書や実践的な会話練習と組み合わせるのが望ましいとされています。
本書はスウェーデン語の基礎を学び始める人にとって取り組みやすく、文法・会話・文化の三要素をバランスよく学べる入門書であり、初めてスウェーデン語に触れる学習者にとって心強いスタート地点となる一冊です。
スウェーデン語(世界の言語シリーズ12)
『スウェーデン語(世界の言語シリーズ12)』は大阪大学出版会より出版されている、スウェーデン語の初学者から中級者を主な対象としつつ、言語そのものの「構造」「発音」「文化」「日常生活」の文脈で語学力を養うことを目指したテキストです。
付属CDがありネイティブの発音を聞きながら学習できるため、文字だけでなく音を通して言語感覚を身につけたい人には特に有用です。
日常生活を営むスウェーデン人家族の会話形式のストーリーがテキストの中心に据えられており、文化や暮らしの具体的な場面(買い物、団らん、職場など)を通して語彙や表現が自然に導入されているため、言語を「使う」感覚がつかみやすくなっています。
文法の説明も丁寧で、初歩の母音・子音、文字と発音のしくみから始まり、語のアクセントや語中・語末の音の脱落といったスウェーデン語特有の音声現象についても解説されており、発音に敏感な学習者にとって価値が高いです。
語彙の扱いもよくできていて、新しい単語が登場するたびに品詞・変化形・意味のみならず母音の長短など音声的な特徴が付されているため、「読む・聞く・発音する」の三つをバランスよく鍛えられます。
さらに、章毎に練習問題が用意されており、理解度のチェックとアウトプットの機会が確保されている点も大きな強みです。語彙集が別冊で付属しており、言葉を調べたり復習したりするのにも便利です。
一方で、注意すべき点としては、このテキストはかなり分量があり、頁数も300ページを超え、内容も豊富なため、ゆっくり・丁寧に進めることが求められるということです。
発音や文法の解説が細かく、かつ音声も付いているがゆえに、初心者が一気にすすめようとすると挫折を感じる可能性があります。
また、会話表現や即応性の高いフレーズだけを求めている人には、やや構成が学術的・教養的な側面が強いと感じられるかもしれません。
つまり、「言語学的な背景」や「文化・音声の現象」への興味がある人には非常に満足できるが、まずは話したい・使いたい表現を先に覚えたい、というタイプの学習者には使いこなすのに時間がかかる教材です。
総じて、この本はスウェーデン語を深く、体系的に学びたい人にとって信頼できる一冊であり、発音・文法・語彙・文化という言語学習の主要な要素を広く、しかし丁寧にカバーしているため、「基礎を固めたい」「読み書き・聴き取りもバランス良く伸ばしたい」学習者には非常におすすめできます。
もしあなたが「まずは話したい」「すぐ使えるフレーズをたくさん知りたい」というタイプなら、本書を使いつつ会話中心の本やアプリも併用するのが良いでしょう
その他のスウェーデン語の参考書を探すには、下記のボタンをタップしてお探しください。(Amazonの検索ページへジャンプします。)
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、スウェーデン語の基礎フレーズをご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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