ニンテンドー3DS専用ソフトの内、国内販売数ランキングトップ10の作品をご紹介しています。
ニンテンドー3DSは、任天堂が2011年に発売した携帯型ゲーム機です。
この機種の最大の特徴は、専用のメガネを必要とせずに立体視が楽しめる「裸眼3Dディスプレイ」を搭載している点です。
上画面には3.5インチのワイド液晶が用いられ、3Dボリュームによって奥行きの強さを自由に調整できるため、ユーザーの好みに合わせた立体表現が可能となりました。
また下画面には2Dタッチパネルが採用され、従来のニンテンドーDSシリーズと同様、スタイラスによる直感的な操作が可能です。
加えてスライドパッドやジャイロセンサー、モーションセンサーなど、多様な入力方式を取り入れることで、より多彩なゲーム体験が提供されました。
ソフト面では上位互換としてニンテンドーDS用ソフトのプレイにも対応しつつ、新たなヒット作も登場し、ラインナップ豊かな名作揃いとなっています。
通信機能も充実しており、すれちがい通信やローカル通信、さらにはインターネット接続によるオンラインプレイにも対応していました。
これにより、持ち歩くだけで他のユーザーと情報を交換できる独自の楽しさが生まれました。
全世界での販売台数は7500万台を超え、任天堂の携帯機としてはゲームボーイ、DSに次ぐヒット商品となりました。
2020年にはすべてのモデルの生産が終了し、約9年間にわたるその歴史に幕を下ろしましたが、今なお多くのファンの記憶に残る名機として知られています。
この記事では、そんなニンテンドー3DS専用ソフトの内、国内売上販売数ランキングトップ10をご紹介しています。
その他のニンテンドー3DS専用ソフトをお探しの方は、下記のボタンをタップして検索できます。(Amazonのサイトへジャンプします)
1位:ポケットモンスター X・Y・・・457万本
タイトル | ポケットモンスター X・Y |
発売日 | 2013年10月12日 |
メーカー | 株式会社ポケモン(販売元:任天堂) |
国内販売数 | 457万本 |
日本国内で最も売れたニンテンドー3DSソフトは『ポケットモンスター X・Y』です。
国内販売数は457万本となっています。
『ポケットモンスター X・Y』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2013年に世界同時発売された、ポケモン本編シリーズの第6世代にあたる作品です。
本作の最大の特徴は、シリーズで初めてゲーム全体がフル3Dグラフィックで描かれている点にあります。
ポケモンやトレーナーのモデリング、バトル演出、街やフィールドの作り込みなど、これまでの2Dドット表現から一新され、より臨場感あふれる冒険体験が可能となりました。
特に立体視機能を活かした戦闘シーンや建造物の奥行き表現は、ニンテンドー3DSならではの没入感を生み出しています。
冒険の舞台となる「カロス地方」は、フランスの文化や風景に着想を得た美麗な世界で、多彩な町並みや自然環境、個性的なキャラクターたちがプレイヤーを待ち受けています。
新たに70種類以上のポケモンが登場し、図鑑のボリュームも一段と増加。
さらに本作では「フェアリータイプ」が新たに加わり、これまでのタイプ相性に新たな戦略性がもたらされました。
戦闘における新要素「メガシンカ」は、一部のポケモンが戦闘中に一時的な進化を遂げ、外見や能力が劇的に変化するという斬新なシステムです。
これによりこれまで使われにくかったポケモンにも活躍の場が広がり、対戦環境に新たな可能性が生まれました。
通信面でも大幅な進化が見られ、「PSS(プレイヤーサーチシステム)」によって、世界中のプレイヤーと簡単に通信対戦や交換ができるようになりました。
また「ポケパルレ」や「スパトレーニング」といった新機能を通じて、ポケモンたちとの絆を深めたり、育成の効率化を図ることも可能です。
発売初週には日本国内だけで200万本以上を売り上げ、全世界では最終的に1,600万本を超えるセールスを記録しました。
シリーズの歴史において、技術的・演出的な大きな転換点となったこの作品は、後の『サン・ムーン』や『ソード・シールド』へと続く3Dポケモンの礎を築いたタイトルとして、今なお多くのファンに愛されています。
2位:とびだせ どうぶつの森・・・447万本
タイトル | とびだせ どうぶつの森 |
発売日 | 2012年11月8日 |
メーカー | 任天堂 |
国内販売数 | 447万本 |
日本国内で2番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『とびだせ どうぶつの森』です。
国内販売数は447万本となっています。
『とびだせ どうぶつの森』はニンテンドー3DS専用ソフトとして2012年に発売された「どうぶつの森」シリーズの本編第4作目です。
プレイヤーは自然豊かな村に引っ越してきた「村長」として、村の暮らしや環境づくりを自由に楽しむことができます。
本作では、シリーズ初の試みとしてプレイヤーが「村長」となることで、これまでの作品以上に街づくりや住民との関わりが深くなっています。
「公共事業」によって橋やベンチ、施設などを自由に設置できるほか、「条例」機能によって村の生活リズムを朝型や夜型に変えたり、雑草の生えにくい環境に整えることも可能です。
こうした要素により、プレイヤー一人ひとりの個性が反映された“自分だけの村”が作れるようになりました。
住民のどうぶつたちとの交流はますます豊かになり、手紙や会話イベントのバリエーションも大幅に増加しています。
季節やイベントに応じた特別な行事も毎月用意されており、プレイヤーは一年を通じて村の生活をリアルタイムで楽しめます。
家具や服、壁紙などのアイテム数も大幅に増加し、インテリアコーディネートやファッションの自由度も格段に向上しています。
インターネットを通じて他のプレイヤーの村を訪れる「夢見の館」や、すれちがい通信で他の村長の家を集める「すれちがい住宅展示場」など、通信機能も大きく進化しました。
これにより、現実世界の友人だけでなく、見知らぬ誰かの感性や生活スタイルにも触れることができ、遊びの幅が格段に広がりました。
『とびだせ どうぶつの森』は、その自由度と温かみのある世界観から、幅広い年代のユーザーに支持され、日本国内では累計440万本以上を販売。
ニンテンドー3DSソフトとして歴代2位の売上を記録しました。
また、シリーズ全体における転換点とも言える本作は、後の『あつまれ どうぶつの森』へとつながるデザインの基盤を築いた作品として、今なお根強い人気を誇っています。
3位:ポケットモンスター サン・ムーン・・・384万本
タイトル | ポケットモンスター サン・ムーン |
発売日 | 2016年11月18日 |
メーカー | 株式会社ポケモン(販売元:任天堂) |
国内販売数 | 384万本 |
日本国内で3番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『ポケットモンスター サン・ムーン』です。
国内販売数は384万本となっています。
『ポケットモンスター サン・ムーン』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2016年に発売された、ポケモン本編シリーズ第7世代の作品です。
20周年記念タイトルとして位置づけられ、従来のシリーズ構成を見直した意欲作でもあります。
物語の舞台となるのは「アローラ地方」と呼ばれる、ハワイ諸島をモチーフにした南国の島々で構成された地域です。
これまでのジム制度に代わって「島巡り」と呼ばれるチャレンジが導入され、各島でキャプテンと呼ばれる人物の試練に挑みながら、最終的には「大試練」で島キングと対決していきます。
この新しい成長システムにより、プレイヤーの冒険はより変化に富んだものとなりました。
登場するポケモンは80種類以上の新種に加え、アローラ地方特有の姿に変化した「リージョンフォーム」が初登場。
既存のポケモンたちが新たなタイプや姿で現れ、見慣れたポケモンにも新鮮さが加わりました。
さらに、シリーズ初となる「Zワザ」と呼ばれる強力な必殺技も導入され、バトルの戦略性がより奥深いものになっています。
ゲームシステムや演出面でも大きな進化が見られ、これまでのジム攻略型の流れから脱却し、ストーリー性やキャラクター描写に重点が置かれています。
ライバルや仲間キャラクターたちも個性豊かに描かれ、特に「リーリエ」との関係性は、プレイヤーの記憶に強く残るものとなっています。
また、本作ではポケモンライドという新要素も追加され、これまで秘伝技として扱われていたフィールド移動用の技が専用のポケモンに役割分担されることで、パーティ編成の自由度が大きく向上しました。
発売初週には日本国内で約190万本を売り上げ、その後の累計販売本数は380万本を超え、3DSソフトの中でも上位に入る大ヒット作となりました。
グラフィックや物語、ゲームシステムの刷新により、ポケモンシリーズの新たな進化を示したこの作品は、多くのプレイヤーに深い印象を残し、後の『ウルトラサン・ウルトラムーン』や『ソード・シールド』へとつながる礎となりました。
4位:モンスターハンター4・・・357万本
タイトル | モンスターハンター4 |
発売日 | 2013年9月14日 |
メーカー | カプコン |
国内販売数 | 357万本 |
日本国内で4番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『モンスターハンター4』です。
国内販売数は357万本となっています。
『モンスターハンター4』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2013年に発売された、ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズのナンバリング第4作です。
携帯機での完全新作としては初となるタイトルであり、シリーズにおける大きな転換点とも言える作品です。
本作の最大の特徴は、「フィールドの立体化」と「ジャンプアクション」の導入です。
従来のシリーズ作品では、比較的平坦な地形での戦闘が中心でしたが、『4』では高低差のあるマップ構造が採用され、崖や段差を利用してモンスターの背中に飛び乗る「乗り」攻撃が可能になりました。
これにより、アクション性と戦略性が格段に向上し、よりダイナミックで迫力あるハンティング体験が実現されています。
また、本作はシリーズで初めてストーリーモードを重視した構成となっており、主人公は「キャラバン」と呼ばれる移動式拠点に加わり、各地を巡る旅の中で多彩な登場人物たちと出会いながら、物語が展開していきます。
これにより単なる狩りの連続ではなく、世界観や人間関係への没入感が増し、初めてのプレイヤーにも親しみやすい内容となっています。
武器種は全14種が登場し、その中には『4』で新たに追加された「操虫棍」や「チャージアックス」といった、操作の自由度やテクニカルな駆け引きを楽しめる新武器も含まれています。
さらにモンスターの挙動や戦闘パターンもより複雑かつリアルになっており、シリーズ経験者にも十分なやりごたえを提供しています。
通信機能も強化され、インターネットを通じたマルチプレイが携帯機で初めて可能になりました。
これにより、遠方の友人とも手軽に狩りが楽しめるようになり、協力プレイの魅力が飛躍的に広がりました。
発売初週には約187万本を売り上げ、国内での最終累計販売本数は約359万本に達し、ニンテンドー3DS用ソフトの中でも上位に位置する大ヒットを記録しました。
従来のシリーズファンのみならず、新規プレイヤー層の獲得にも成功した本作は、以降の『モンスターハンター4G』や『クロス』などの礎となる重要なタイトルとして高く評価されています。
5位:妖怪ウォッチ2 元祖/本家・・・321万本
タイトル | 妖怪ウォッチ2 元祖/本家 |
発売日 | 2014年7月10日 |
メーカー | レベルファイブ |
国内販売数 | 321万本 |
日本国内で5番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』です。
国内販売数は321万本となっています。
『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』は、2014年にニンテンドー3DS専用ソフトとして同時発売された『妖怪ウォッチ』シリーズの第2作です。
前作の大ヒットを受けた後の満を持して登場した続編であり、発売初週で日本国内100万本を超える売上を記録するなど、社会現象的な人気を誇った作品です。
本作では前作の世界観を踏襲しつつも、時間旅行という新たなテーマが加わり、物語のスケールが大きく広がっています。
プレイヤーは現代だけでなく60年前の世界も冒険することになり、少年ケータ(または女の子主人公フミちゃん)とともに、妖怪と人間の歴史に隠された秘密に迫っていきます。
古き良き日本を思わせる「さくら元町」や「ケマモト村」など、ノスタルジックな新エリアも追加され、冒険の幅が格段に広がりました。
登場する妖怪の数は大幅に増加し、450体以上が登場。
前作に登場した妖怪たちに加え、新たな進化系や派閥の違いによる「バージョン限定妖怪」も存在し、『元祖』と『本家』で出現する妖怪や一部のイベントが異なる仕様となっています。
またバージョン間での通信交換や対戦によって、コレクションの幅が広がる点も本作の魅力です。
戦闘システムも進化しており、新たに「妖怪ウォッチ零式」が登場。
これにより一部の妖怪に対して特別な召喚や操作が可能になるなど、戦略的な要素が増しました。
バトルのテンポも改善され、よりアクション性と爽快感のある戦闘が楽しめるようになっています。
また、最大4人でのローカル通信によるマルチプレイや、すれちがい通信を活用した要素も充実しており、プレイヤー同士の交流を促進する設計がなされています。
さらに妖怪メダルとの連動や現実世界のグッズ展開との連携も積極的に行われ、テレビアニメや玩具と連動した一大メディアミックスが展開されました。
結果として、『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』は、日本国内で累計320万本以上を売り上げ、社会現象とも言えるブームを巻き起こしました。
子どもを中心に幅広い層に支持され、2010年代を代表する国産RPGのひとつとして、今なお語り継がれるタイトルです。
6位:ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア・・・317万本
タイトル | ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア |
発売日 | 2014年11月21日 |
メーカー | 株式会社ポケモン(販売元:任天堂) |
国内販売数 | 317万本 |
日本国内で6番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』です。
国内販売数は317万本となっています。
『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2014年に発売された、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(2002年発売)のリメイク作品です。
原作の舞台である「ホウエン地方」をフル3D化し、現代の技術とシステムを取り入れて新たに再構築された意欲作です。
本作では原作のストーリーを踏襲しつつも、キャラクターの描写やイベント演出がより丁寧に強化され、物語全体に厚みが加えられています。
伝説のポケモン「グラードン」と「カイオーガ」は、本作独自の要素である「ゲンシカイキ」によって新たな姿と能力を獲得し、ゲームの終盤にはかつてないほど壮大な展開が待ち受けています。
加えて原作にはなかった「エピソード デルタ」という追加シナリオも収録されており、これによってメガレックウザやデオキシスとの対決など、宇宙規模の物語が展開される点も大きな魅力です。
ゲームシステムは『ポケットモンスター X・Y』で導入された要素を継承しており、メガシンカやフェアリータイプの実装、PSSによる通信システム、ポケモンアミーやスパトレといった育成機能が引き続き活用できます。
それに加えて、本作独自の新要素として「ひみつきち」のカスタマイズが強化され、他プレイヤーの基地に訪れて交流する楽しさが大幅に広がりました。
さらに、フィールド移動の自由度を大きく広げる新システム「そらをとぶ ラティアス/ラティオス」でのフリーフライトが導入され、ホウエン地方の上空を自由に飛び回ることができるという、シリーズ初の革新的な探索体験が実現されています。
グラフィック面でも大幅に向上しており、3DSの性能を活かした美しい水や森の描写、ポケモンたちの生き生きとしたアニメーションが、原作を知るファンにも新鮮な感動を与えました。
発売初週には日本国内で約150万本を売り上げ、最終的な国内累計販売本数は約317万本に達しました。
リメイク作品でありながら新作にも引けを取らない人気と完成度を誇り、かつてのファンと新たなプレイヤーの両方を満足させたこの作品は、ポケモンシリーズにおけるリメイク成功の代表例として、今なお高い評価を受けています。
7位:マリオカート7・・・288万本
タイトル | マリオカート7 |
発売日 | 2011年12月1日 |
メーカー | 任天堂 |
国内販売数 | 288万本 |
日本国内で7番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『マリオカート7』です。
国内販売数は288万本となっています。
『マリオカート7』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2011年に発売された、マリオカートシリーズの第7作目です。
携帯機としては『マリオカートDS』以来となる本編タイトルで、3DSの立体視機能や通信機能を活かした新要素が数多く盛り込まれています。
本作では、これまでのシリーズで培われたドリフトやアイテムによる攻防といった基本的な楽しさはそのままに、新たに「グライダー」と「水中走行」の要素が追加されました。
ジャンプ台から飛び出すと自動的にグライダーが展開し、滑空しながらコースを進むことが可能になります。
また水中では専用のスクリューが作動し、通常とは異なる重力感での操作が求められるなど、コース攻略に新たな戦略性が加わりました。
登場キャラクターは過去作からの人気キャラに加えて、新たに「ハナチャン」や「メタルマリオ」なども参戦。
カートはシリーズ初となる「パーツカスタマイズ」が導入され、フレーム、タイヤ、グライダーを自由に組み合わせることで、プレイヤー好みの性能に調整できるようになりました。
これにより見た目だけでなく操作感にも個性を出すことが可能となり、より戦略的なレースが楽しめます。
コースは全32コースで構成されており、新作16コースに加え、過去作から選りすぐりの名コースをリメイクした「レトロコース」も16コース収録されています。
グライダーや水中といった新要素を活かす形で、立体的でダイナミックなコース構成が特徴です。
通信面ではローカル通信・インターネット対戦の両方に対応しており、最大8人までの同時対戦が可能です。
またすれちがい通信を使ってゴーストデータの交換やランキングへの参加など、3DSならではの交流要素も充実しています。
発売直後から長期にわたって高い人気を維持し、日本国内での累計販売本数は約288万本に到達。
全世界では1,800万本以上を売り上げ、携帯機向けマリオカートとしては歴代最高のセールスを記録しました。
完成度の高いゲームバランスと豊富なコンテンツ、そして携帯機ならではの手軽さを兼ね備えた『マリオカート7』は、今なお多くのプレイヤーに親しまれる傑作タイトルとして評価されています。
8位:モンスターハンタークロス・・・283万本
タイトル | モンスターハンタークロス |
発売日 | 2015年11月28日 |
メーカー | カプコン |
国内販売数 | 283万本 |
日本国内で8番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『モンスターハンタークロス』です。
国内販売数は283万本となっています。
『モンスターハンタークロス』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2015年に発売された、ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズの外伝的作品です。
ナンバリングではないもののシリーズの集大成かつ革新を意識した意欲作であり、従来作とは異なる自由度と爽快感を打ち出したタイトルとして高く評価されました。
本作最大の特徴は、プレイヤー自身の戦闘スタイルを大きく変化させる「狩猟スタイル」と、モンスターごとに有効な技を選んで装備できる「狩技」の導入です。
「ギルドスタイル」「ストライカースタイル」「エリアルスタイル」「ブシドースタイル」の4つから選べるスタイルは、それぞれ立ち回りやアクションの特徴が異なり、自分の好みやモンスターの特性に応じた戦い方を組み立てる楽しさが加わりました。
特にエリアルスタイルによる空中攻撃やブシドースタイルの回避カウンターなどは、従来の戦術に新風を吹き込んでいます。
狩技は武器ごとに複数用意されており、ゲージを溜めて発動することで強力な攻撃や補助効果を得られます。
これにより戦闘にメリハリが生まれ、アクションゲームとしての爽快感が一段と強化されています。
舞台となるのは4つの拠点「ベルナ」「ユクモ」「ポッケ」「ココット」で、これまでのシリーズファンには懐かしい村々が再登場。
それぞれの村で依頼を受けながら、個性豊かなクエストをこなしていく構成になっており、過去作へのオマージュと新鮮な要素が共存した内容となっています。
登場モンスターも非常に豪華でシリーズおなじみの看板モンスターに加えて、「四天王」と呼ばれるオリジナルモンスターが初登場。
中でも天眼タマミツネや銀嶺ガムートなどは強烈な個性を持ち、プレイヤーに強い印象を残します。
またマルチプレイも健在で、ローカル通信やインターネットを通じて最大4人までの協力プレイが可能です。
発売初週で約150万本を売り上げ、最終的な日本国内累計販売本数は約283万本に達しました。
多彩なプレイスタイル、洗練されたゲームバランス、そして従来の枠にとらわれない遊び方を提案した『モンスターハンタークロス』は、シリーズに新たな可能性をもたらし、多くのファンを魅了した作品です。
後に発売された『モンスターハンターダブルクロス』へとつながる礎ともなり、今なお高い人気を誇るタイトルです。
9位:妖怪ウォッチ2 真打・・・265万本
タイトル | 妖怪ウォッチ2 真打 |
発売日 | 2014年12月13日 |
メーカー | レベルファイブ |
国内販売数 | 265万本 |
日本国内で9番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『妖怪ウォッチ2 真打』です。
国内販売数は265万本となっています。
『妖怪ウォッチ2 真打』は、ニンテンドー3DS専用ソフトとして2014年に発売された『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』のマイナーチェンジ版にあたる作品です。
同年7月に発売された元祖・本家の好評を受けて、新たな要素やシナリオを追加した決定版として登場し、シリーズの人気をさらに確かなものにしました。
本作では、『元祖/本家』と共通のストーリーに加え、新たな「真打オリジナルシナリオ」が追加され、謎の妖怪「マスターニャーダ」と「ぬらりひょん」が登場。
過去と現代を結ぶもうひとつの事件に巻き込まれていく展開が描かれ、既にプレイ済みのユーザーにも新たな驚きと発見がもたらされます。
また、アニメ映画『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』との連動も意識されており、劇場版と同時期に展開されることで、ゲームとメディアの相乗効果を狙った作品でもあります。
新たな妖怪の追加や一部バージョン限定妖怪の統合、「妖怪ブラスター」や「極モード」といった新機能も搭載され、ボス戦や対戦にさらなる奥深さと緊張感を加えています。
また、真打版では特定の妖怪を仲間にしやすくなっていたり、アイテム配置の調整など、遊びやすさを向上させる細かな改善も随所に施されています。
プレイヤーは、引き続きケータまたはフミちゃんとなって、妖怪ウォッチ零式を手に入れ、時空を超えて妖怪と人間の関係に関わる壮大な事件に立ち向かうことになります。
さくらニュータウンやケマモト村といった現代の町並みに加え、60年前のレトロな世界を冒険する構成はそのままに、新たな視点から物語を掘り下げていく流れが特徴です。
通信機能も充実しており、元祖・本家との連動によって全てのバージョンの妖怪を集めることが可能です。
さらに、すれちがい通信やローカル対戦、インターネットによるバトルも健在で、子ども同士や家族での交流を促す設計が継承されています。
発売初週には約125万本を売り上げ、最終的な日本国内累計販売本数は260万本を超えました。
『妖怪ウォッチ2』三部作の集大成であり、シリーズ全体の人気を決定づけた作品として、今なお多くのファンに親しまれています。
メインシリーズの世界観を深く掘り下げた本作は、単なる追加版にとどまらない完成度を持つタイトルと評価されています。
10位:New スーパーマリオブラザーズ2・・・262万本
タイトル | New スーパーマリオブラザーズ2 |
発売日 | 2012年7月28日 |
メーカー | 任天堂 |
国内販売数 | 262万本 |
日本国内で10番目に売れたニンテンドー3DSソフトは『New スーパーマリオブラザーズ2』です。
国内販売数は262万本となっています。
『New スーパーマリオブラザーズ2』はニンテンドー3DS専用ソフトとして2012年に発売された、2D横スクロール型のマリオシリーズ作品です。
2006年にニンテンドーDSで登場した『New スーパーマリオブラザーズ』の正統な続編であり、初代マリオの系譜を継ぐ“懐かしさと新しさ”を融合させたアクションゲームとして幅広い層に人気を集めました。
本作の最大のテーマは「コイン」です。
シリーズ初となる「100万枚のコイン獲得」が1つの目標として掲げられ、従来以上にコインを集めることに特化したギミックやシステムが多数盛り込まれています。
例えば、金色に輝く「ゴールドマリオ」への変身や、敵や地形を金に変える「ゴールドリング」、大量のコインを吐き出す「ゴールドブロック」などが登場し、コイン収集そのものが新たな楽しみとなっています。
ステージ構成は6つのワールドを基本に、隠しワールドやスターコインによって開放されるエリアなど多層的な探索要素が設けられており、初心者から熟練プレイヤーまで幅広く対応しています。
操作性は極めて軽快で、従来のジャンプアクションに加えてダッシュや空中制御のバランスが絶妙に調整されており、スピーディで爽快なゲームプレイが楽しめます。
また、本作ではシリーズとしては初めて「同時ローカル2人プレイ」に対応しており、マリオとルイージが一緒にステージを進める協力プレイが可能です。
コインを取り合うもよし、助け合うもよしといった自由なプレイスタイルが許容されており、家族や友人とのコミュニケーションの場としても非常に人気が高まりました。
追加コンテンツとして、インターネット経由で購入できる「コインラッシュパック」も配信され、ゲームの寿命をさらに延ばす工夫がなされています。
ハイスコアを狙うスピードラン的な楽しみ方ができる「コインラッシュモード」も搭載されており、1回のミスでゲームオーバーになる緊張感とともに、得点を競い合う要素も重視されています。
発売初週には日本国内で約88万本を売り上げ、最終的な国内累計販売本数は約262万本に達しました。
2Dマリオの伝統を継承しつつ、コインという明快なコンセプトを軸に独自の進化を遂げた『New スーパーマリオブラザーズ2』は、携帯機ならではの手軽さと奥深さを両立した傑作として、今なおシリーズファンに愛され続けています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、ニンテンドー3DS用ソフトの国内売上販売数ランキングトップ10をご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント