こんにちは、syuyaです。
みなさんは”不登校”についてどう思いますか?
学校でいじめにあったり、学生生活に馴染めなかったりして、学校を不登校になってしまう子供は大勢います。
文部科学省の発表している児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査によると、令和3年度における小・中学校における不登校児の数は244,940人であり、児童生徒1,000人あたりの不登校生徒数は25.7人であるといいます。
不登校児童生徒数の推移
引用 https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_2.pdf
不登校児童数は悲しいことに右肩上がりです。
この記事では、そういった実情を踏まえて、学校に行くことのメリットとデメリットを真剣に論じたいと思います。
ただ一つ言いたいのは、例え学校に馴染めず行けなくなったとしても、それはあなたが弱いとか出来損ないであるという訳ではないという事です。
学校に行けずとも、皆さんは生きていて良いんだという事を知っておいてください。
学校に行くメリット
先ずは学校に行くメリットをお話しします。
あくまで、私syuyaが考えるメリットである事をご理解ください。
帰属意識が得られる
人間は社会性の生き物です。
いかに欧米式の個人主義が進んだ現代日本であっても、やはりある程度の帰属意識というものは必要です。
家庭や友人のグループ、組織や自治体など。
どこかに所属していないと人は生きていけませんし、またどこにも所属していないと、人は不安を感じやすくなります。
学校に通い、集団に所属している内は、その集団に帰属しているという安心感を得られます。
また、同じような境遇の同年代の他の学生と交流する事によって、お互いに良い刺激となり、時に競争し、時に助け合う事で共に高めあう事が出来ます。
同じような境遇の同じような仲間と切磋琢磨することにより、将来的に社会に出てチームで働く際の予行演習とすることが出来るのです。
規律を学べる
集団生活において、規律が重要である事は言うまでもありません。
一定のルール下において、個人が何をしようとも自由ですが、集団のルールを乱すと何らかの罰が与えられます。
これは学校だけではなく、実社会でも同じです。
各々が好き勝手に行動していては、世の中が混沌としてしまう為、このような規律が必要なのです。
学校ではそのような、規律を守ることの重要さを学ぶ事が出来ます。
また規律を守ることにより、他人に迷惑を掛けず、他人を尊重する事が大事であるという事にも気づけます。
”他人を尊重するものは、他人にも尊重される。”
そういった”和”の精神こそが社会にとって大事な事であり、学校生活によって学ぶ事が出来る事柄の内、最も大事なものであると言えます。
規則正しい生活習慣が身につく
学校生活において、通常朝7:00に登校、そして9:00から始業と言ったように、規則正しい生活を送らせる事により、その後の人生の生活リズムを構築する助けとなります。
もちろん、大人の社会では夜勤の仕事など、多様な働き方と生活リズムが認められています。
しかし、基本的に人間にとっては朝に起きて、日中に活動して、夜になったら眠るという生活習慣が望ましいものといえます。
その生活を崩し無理をして夜中に起きていると、1日や2日ではそこまでの影響がなくとも、長期的には生活リズムが狂い、身体に不調をきたします。
また、不規則な生活は自律神経を乱し、精神的にも不安定にしてしまいます。
決まった時間に起きて、決まった時間に学校に通学する事により、望ましい生活リズムを身につける事が可能となるのです。
プロによる教育が得られる
学校の教員というのは、教員試験を突破し、文部科学省に認められた、学校教育のプロフェッショナルです。
その教員たちが、文部科学省の定める教育カリキュラムに則り、生徒たちを効率よく指導するのが、義務教育の教育システムです。
いわば多くの子供たちに、最善の教育を施すために設計されたシステムであり、これと同様の教育を受けようとするのは、個人ではなかなか難しいものがあります。
もちろん、独学や親によるホームコーチングで学ぶ事も可能ですが、どうしても学校教育に比べ効率は落ちるでしょう。
日本の学校教育において、中学校までは学校教育がほぼ無償で受けられます。
一部の貧しい国々からすると、それはとても恵まれた教育環境と言えるのではないでしょうか?
学校に行かないという事は、それらの学びの機会を自ら手放すという事であり、損であると言えます。
学校に行くデメリット
ここまでは学校に行くメリットを書きました。
では、学校に行くデメリットとは何でしょうか?
こちらも、あくまで私syuyaの考えるデメリットである事をご了承ください。
成績などによりランク付けされてしまう
学生である以上は学業こそが本文であり、その成績の良し悪しによってランク付けされます。
生徒に競争をさせる事により向上心を植えさせ、勉強に励まさせる為ですね。
しかし、これは子供の自尊心を、大いに傷つける可能性も孕んでいます。
勉強が苦手であるからと言って、先生や周りの大人から否定され、自分を無価値だと思い込み、非行に走る青少年も少なくありません。
学歴社会は、いわゆるペーパーテストの出来いかんによって、子供に順位をつけているのです。
しかし、これは必ずしも正しい事でしょうか?
大人の社会では、それぞれがそれぞれの得意分野を生かして、社会における生業としています。
例えば音楽の才能があるならば、ミュージシャンや作曲家。
図画工作の才能があるならば、大工や彫刻家。
文章の才能があるならば、作家やWEBライター。
体育の才能があるならば、アスリートや自衛官などといった具合にです。
学校教育のテストの結果だけではその人の価値を測れないという事を、周りの大人や本人がよく理解する事が大事です。
どうしても集団に馴染めない場合がある
子供の性格いかんによって、集団に馴染めず孤立してしまう場合があるのは否めません。
当然ですが、だからと言ってその子供が劣っているという訳ではなく、集団よりも個人で行動する方が向いているというだけなのです。
ですが、現行の学校教育にとって、集団に馴染めないというのは、教師からのマイナス評価にも繋がります。
幸いな事ですが、時代がそういった子供の特徴に理解を示し始め、通信制の教育などが充実してきており、通信制の教育を受けている子供の数も年々増えてきています。
高等学校における通信制生徒数と全日制・定時制生徒数の推移
https://www.mext.go.jp/content/20210226-mxt_koukou01-000013082_04.pdf
もちろん、通信制の教育だからと言って、それが劣るという事にはなりませんし、恥ずかしい事でもありません。
どうしても集団に馴染めない子供は、そういった形での教育を受ける事が望ましいと言えるでしょう
いじめなどに遭う可能性がある
古今問わず、集団生活での最大の問題はこれではないでしょうか。
残念ながら、人が人である以上、今後もいじめというものは今後も無くならないでしょう。
重要なことは、学校や親がいじめの事実をいち早く発見し、いじめを受けた子供に適切なケアをしてあげる事だと思います。
そして理解して欲しいのが、いじめを受けた子供が悪いわけでも、劣っている訳でも決してないという事です。
ただの巡り合わせだったに過ぎず、運が悪かっただけに過ぎません。
有名な例ですと、かつての伝説的なヘビー級ボクサーであるマイク・タイソン氏も、幼少期は優しく内気な性格であった事から、よく不良に虐められていたといいます。
後にいじめをした不良に仕返しをして、自分の格闘技の才能に気づくわけですが、後の彼を知る我々からすれば信じられないエピソードです。
元ボクシングヘビー級チャンピオン マイク・タイソン氏
© Glenn Francis, www.PacificProDigital.com
その後、自らの強さを自覚したマイク・タイソンは、凄腕のボクシングトレーナーであるカス・ダマトの下で猛トレーニングを積み、数々の前人未到の記録を打ち出しました。
みなさんは虐められていたからと言って、マイク・タイソンが弱かったと思いますか?
もうひとり虐められていた有名人と言えば、テスラCEOにして世界有数の資産家であるイーロン・マスク氏もいます。
内気で読書好きであったイーロン少年は、南アフリカ共和国の高校で壮絶ないじめを受け、顔面の再建手術が必要になるほどの暴力を受けたと言います。
その後、イーロンはいじめを受けた学校から転校した後、カナダへと移住し、その後にアメリカ合衆国に移住。
世界屈指の名門校であるペンシルバニア大学やスタンフォード大学院で学び、その後現在のPayPal社の前身となる世界初のオンライン銀行の一つであるX.comを立ち上げます。
その後、電気自動車産業の最大手となるテスラ社、民間宇宙開発事業のパイオニア的存在となったスペースX社、人工知能開発を行うOpenAI社などを次々と創設。
さらには、世界で最も利用者の多いSNSの一つであるTwitter社を買収、サービスの名称をXに変えた事で世界中を驚かせます。
そして2024年現在、イーロン・マスクはamazonの創設者であるジェフ・ベゾスと共に、世界トップの資産家の一人となっています。
本記事では、そんなイーロン・マスクがX(旧Twitter)でおすすすめしていた日本のアニメをご紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。
後に世界一強い男になるマイク・タイソンと、後に世界一の大富豪となるイーロン・マスクであっても、幼少期は虐められたのです。
ですが、彼らはその後それぞれの分野で一流となり、第一線で活躍されています。
そして恐らくは、彼らを虐めた人間達よりも素晴らしい人生を送っています。
彼らを虐めた同級生たちは、恐らくは今頃大恥をかいていますよね。
そして学校で虐められたからといって、虐められた人が虐めた人間よりも劣っている訳ではないという事が理解いただけると思います。
人格形成期である思春期において望ましくない影響を受ける場合がある
”朱に交われば赤くなる”という諺の如く、人というものは付き合う相手によって性格や意思決定などを大きく左右されてしまうものです。
ましてや、学生として学校に通う10代の少年少女にとって、その時期に付き合う友人の質というのは、下手をすればその子供のその後の人生すべてに影響を与えてしまいます。
もちろん、良い人間関係に恵まれたならば、その後の人生にも良い影響を与えてくれるでしょうし、その人の一生の宝物ともなるでしょう。
しかし、悪い集団に身を置き、自身もその色に染まってしまったならば、下手をすればその後の人生が破滅してしまう危険すらあるのです。
それくらい、思春期の出会いというものは大事なのです。
出会いというものは巡り合わせであり、大きく運が絡みます。
運ばっかりはどうしようもありません。
しかし、重要なことは悪い影響を受けそうな集団には近寄らない努力をし、自分にとって良い影響を与えてくれそうな集団に所属する事だと思います。
それは何も学校に限りません。
スポーツ仲間やゲーム仲間など、自分にとって居心地が良い集団に身を置きましょう。
案外そういう所で運命の出会いがあったりして、未来が開ける場合も多々あります。
学校に行かなかった偉人・有名人
それでは、実際に学校に行かずに、成功を収めた有名人をご紹介します。
それぞれの理由で学校に行けずとも、その後の人生で成功を収めた方々です。
トーマス・エジソン
20世紀を代表するアメリカの発明家、トーマス・エジソンが学校に行っていなかったのは有名な話かもしれません。
好奇心旺盛であったエジソン少年は、授業中であってもひっきりなしに教師に質問をしたり、様々な”実験”を敢行し多方面に迷惑をかけたりしたため、何と小学校を退学処分とされています。
その時の学校の先生がエジソン少年を評して曰く
”君の頭は腐っている”
しかし、エジソンの母親は学校を退学処分となったエジソン少年の将来を信じ、自宅にてエジソンに勉強を教え続けました。
今でいうホームスクーリングの走りですね。
さらにエジソン少年は本来学校に行くべき時間をフルに使って、様々な科学実験を行います。
この事が後の数々白熱電球を含む、様々な発明に繋がることは、言うまでもありません。
マツコ・デラックスさん
写真右側の人物
https://www.instagram.com/p/CjnFqmPJbAL/?img_index=2
毒舌ながらも正鵠を得たコメントで、テレビで引っ張りだこのマツコ・デラックスさん。
そのインパクトのある見た目は、一度見たら忘れられませんね。
しかしそんなマツコさんですが、学生時代に不登校の時期があった事を告白していらっしゃいます。
曰く、
「子供でいる事に疲れてしまった」
からなのだそうです。
コラムニストとしても活躍され、鋭い洞察力によるその場に合った適切なコメントで知られるマツコ・デラックスさん。
そんな彼女だからこそ、周囲の子供よりも知性が高く、一緒にいる事に苦痛を感じていたのかもしれません。
またマツコさんは成人した後も引きこもりを経験しており、苦労をしていらっしゃったそうです。
今では、それらの辛い過去をまるで感じさせないかの如く、テレビで活動されていますね。
そんなマツコさんが子供時代を振り返って曰く
「子供の時に失敗しても、もう一回大人になってチャンスがくる。どんなに学生時代つまんなかったりいじめられたりしても、もう一回新しい場所に行けるチャンスがあるから、それでいいのよ」
と仰っています。
その通りだと私も思います。
千原ジュニアさん
兄である千原せいじさんと共に、芸能界で活躍されている千原ジュニアさん。
彼も不登校の過去を持つ一人です。
当時中学二年生であった千原ジュニアさんは、ある時急に学校に行きたくなくなります。
特に何かあったという訳でもなく、ただ漠然と学校に行くことに疑問を感じてしまい、学校を休みがちになってしまったのだそうです。
そして、部屋に引きこもりテレビばかり見ている生活になってしまいました。
中学卒業後に行った高校も、一日も登校せずに退学してしまいます。
本人もどうすれば良いか分からず、苦悩していた所に声をかけてくれたのが、兄である千原せいじさんだったそうです。
「自分が勝負しているお笑いの世界で勝負せぇへんか?」
千原ジュニアさんはその誘いに乗り、吉本興業の門を叩きました。
そして、兄と共に千原兄弟として大ブレイク、テレビで引っ張りだこの人気者となります。
そんな千原ジュニアさんが不登校時代を振り返って曰く
「正解はない。みんな違うから『こうすればいい』なんてアドバイスは当てはまらない。結局は、子ども自身でなんとかするしかない」
と前置きしつつ、
「でも、人より感受性が豊かで、どっかの神経がむき出しだからそうなるわけですよね。そういう子は、いい意味でどこか人とは違うものや、今までに見たこともないようなものがつくれる可能性があるじゃないですか。親はその可能性に期待して待つしかないですよ」
と仰っています。
これも、その通りであると私も思いますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では学校に行くメリットとデメリット、そして学生時代不登校であっても、その後成功を収めた有名人たちの紹介をしました。
勿論の事ですが、この記事は不登校を勧めるものでは全くありません。
ただ、学校に行けなくなったからと言って、その子供に価値が無いという訳ではないとお伝えしたいという思いから、この記事を執筆しました。
この記事が学校に行けなくなった子供たちに、少しでも励みになれば幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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