【京都観光】京都の地区別おすすめスポット集※紹介動画付き【初めて京都に来たならまずはココ!】

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この記事でわかる事

京都に来たなら先ず訪れるべきスポットが、実際の紹介動画付きで詳しく分かります

みなさんこんにちは、syuyaです。

突然ですが、皆さんは京都に行かれたことはありますか?

京都は第50代天皇である桓武天皇が794年に都を平安京に移されてから、明治維新後の1869年に明治天皇が住まいを東京に移されるまで、1000年以上に渡り、天皇のおわす都として栄えてきた街です。

都の座を東京に明け渡した後であっても、その歴史的背景や今なお残る伝統的な家屋を目当てに、国内外問わず観光客が訪れる街となっています。

周囲を山々に囲まれた盆地であり、それぞれ東にある山々を東山、西にある山々を西山、北にある山々を北山と呼びます。(南は開けている為あまり山はなく、南山はありません)

京都の町は、平安京時代の当時の中国である””の都であった”長安”をモデルとした街づくりがされており、碁盤の目のように規則正しい街づくりがされています。

唐の首都 長安の地図

 画像引用 http://ktymtskz.my.coocan.jp/E/W/rokucyo/rok14.htm

京都の地図

 画像引用 http://manaoki.seesaa.net/article/397323429.html

また第二次大戦末期の空襲にも遭わなかった為、古くからの日本の街並みが残された地域でもあります。

この記事ではそんな京都のおすすめスポットをご紹介します。

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京都駅周辺エリア(京都市下京区)

JRから京都に来た場合まず到着するのが、京都駅のある京都市下京区です。

駅前にあるバスターミナルからは、京都市の至る所への足となるバスのターミナルがあります。

中でも京都市バス、京都バスは京都市街地周辺において一律230円であり、どこまで乗ろうと1回分の値段は変わりありません。

また京都市交通局が販売する、京都市営地下鉄及び市営バス、一部路線を除くJRバス、一部路線を除く京都バス、一部路線を除く京阪バスが一日乗り放題の1日券も購入できます。

1日券は大人¥1100円 子供550円で購入できます。

地下鉄・バス1日券:https://oneday-pass.kyoto/

京都の玄関口、京都駅ステーションビル

京都駅舎である京都駅ビルは高島屋など様々な商業施設が入っており、またユニークな設計の為このビル自体で楽しむことが出来ます。

また、屋上フロアへ続く大階段には、夜になるとその時々で違った絵が描かれるイルミネーションのしかけがされており、観光客と地元の方を問わず愛されています。

京都駅ビル ホームページ:https://www.kyoto-station-building.co.jp/

京都駅の近くには、京都の街を一望できる展望塔である京都タワーがあります。

京都タワー

https://activephotostyle.biz/image4439#google_vignette

京都タワー ホームページ:https://www.kyoto-tower.jp/

京都市では景観を重視する市の施策により、31メートルを超える高さをもつ建物の建造を禁止されています。

そのため、131メートルである京都タワーからは、京都の街がとてもよく見えるようになっています。

京都駅の八条西口から出て徒歩15分ほどの所に、五重塔で有名な東寺があります。

東寺の五重塔と秋の庭園

http://www.imamiya.jp/haruhanakyoko/kyototravel/toji.htm

東寺 ホームページ:https://toji.or.jp/

真言宗総本山であるここ東寺は、平安時代の796年に嵯峨天皇によって建立され、真言宗の開祖である空海に下賜された、真言宗の僧侶が修行する為の道場として栄えた歴史あるお寺です。

真言宗開祖 空海

東寺は五重塔の他にも、境内の庭園も評判であり、園内に植えられた梅や桜や紅葉などの木々は、四季折々に違った美しさを見せてくれます。

春と秋には、それぞれ桜と紅葉をライトアップした夜間特別拝観が実施されており、連日観光客で賑わいます。

祇園四条・東山エリア

京都の古い町並みが色濃く残るのが、この祇園四条エリアです。

そしていわゆる”一見さんお断り”の、伝統と気品のある料亭も数多くあるエリアとなっています。

祇園四条エリアでは、そのような料亭に勤める舞妓さんや芸子さんの歩いている姿もよく見かける事があります。

松尾大社から烏丸を通り、八坂神社までを貫く大通りを四条通りと言います。

四条通の様子

この大通りの歴史は、遡れば平安時代に造られた平安京の四条大路にいきつく大変歴史ある大通りです。

四条通はお土産屋さんや喫茶店などが軒を連ねており、観光の記念にお土産を買ったり、喫茶店に入って少し休憩したりすることも出来ます。

その四条通を八坂神社方面に歩くと、右手に花見小路の祇園の入り口が見えてきます。

花見小路通り、祇園の様子

花見小路は古くからの高級料亭が立ち並ぶ、大変歴史ある町並みです。

一般の観光客向けのお店もあるものの、他人の推薦が無いと入店できない”一見さんお断り”の料亭も多くあります。

またメインの通りから入った先である小路などは私道である為、写真撮影は禁止されていますので注意しましょう。

花見小路をまっすぐ進むと、臨済宗建仁寺派の大本山である建仁寺に着きます。

建仁寺の内部の様子

 

建仁寺はその名の通り、鎌倉時代の建仁二年(1202年)に、当時の中国の王朝である宋にて禅宗を学んだ栄西が、当時の鎌倉幕府の将軍であった源頼家の支援を受けて建立したお寺です。

栄西

京都にある禅寺の中では最も古くに建立されたお寺で、格式高い京都の禅寺である”京都五山”の一つに数えられているとても有名なお寺です。

畳の部屋から眺める中庭の様子は素晴らしく、古き良き日本の情緒を感じられるお寺となっています。

建仁寺 ホームページ:https://www.kenninji.jp/

八坂神社、知恩院エリア

四条通を東山に向かってまっすぐ進むと、突き当りに八坂神社の門が見えてきます。

八坂神社の正門の様子

創建はいつであったかは諸説あり、はっきりしないのですが、大変古く由緒ある社であることは確かです。

地元の方からは”祇園さん”や”八坂さん”などと呼ばれ、親しまれています。

この八坂神社は、全国にある日本神話の神スサノヲを祀る祇園信仰の神社である祇園社の総本山となっており、大変格式高い神社です。

八坂神社の主神 須佐之男命(スサノオノミコト

また毎年夏に開催される、日本三大祭りの一つである”祇園祭り”の胴元を務める神社でもあります。

八坂神社 ホームページ:https://www.yasaka-jinja.or.jp/

八坂神社の裏手には、国の名勝のひとつである円山公園が隣接しています。

円山公園

京都市情報館より
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000257049.html

明治維新直後の1886年に一般に開放された、京都市内で最も古い公園です。

上から見た時に、ひょうたんのような形をしている事から名付けられたひょうたん池や、そこにそそぐ小川などの風景は、観る者の心を安らかにしてくれます。

また、有名な”祇園枝垂桜”を始めとした桜の名所となっており、春になると国内外を問わず花見客が大勢訪れます。

祇園枝垂桜

http://www.watarigraphic.com/sakura/maruyama.php

丸山公園 ホームページhttps://kyoto-maruyama-park.jp/

円山公園を抜け北に向かうと、知恩院という有名なお寺に行けます。

知恩院の正門

知恩院ホームページより
https://www.chion-in.or.jp/highlight/building/sanmon.php

知恩院は仏教の主流の宗派のひとつである、浄土宗の総本山です。

浄土宗は承安5年(1175年)、43才であった比叡山延暦寺の修行僧の法然が、比叡山を下りて教えを広めたのが始まりとされています。

法然

浄土宗は”南阿弥陀仏”と唱えるだけで、修行をせずとも極楽に行けるという点が特徴的な教えです。

その出家者の修行を簡略化したかのような教えは、当時の仏教の保守層からは批判を浴びますが、その手軽さゆえに大衆には広く受け入れられました。

知恩院は法然の生前に建てられた訳ではなく、法然が晩年を過ごした草庵があった場所に、法然の没後に彼を尊敬する者達によって建立されたお寺となっています。

法然が晩年を過ごすのに選んだ場所だけあって、東山に近いその場所は大変澄んだ空気の良い立地となっており、リフレッシュしたいときに訪れるのに最適な場所となっています。

知恩院 ホームページ: https://www.chion-in.or.jp/

ねねの道・高台寺エリア

八坂神社・円山公園から南に進むと、ねねの道という有名な道があります。

ねねの道

京都観光コンシェルジュ様より
https://www.tourist-guide.net/kyoto/archives/8895

この道は史上初めて日本を統一した天下人である豊臣秀吉の正妻であったねねが、19年の余生を過ごした場所であることから名付けられました。

秀吉の正室 ねね

ねねの道エリアは、古い高級旅館が立ち並ぶ格式高いエリアであるばかりではなく、京都のグルメやお土産品が買える店も多くあり、観光客に人気のスポットとなっています。

ねねの道の途中には、高台寺へと続く入口があります。

高台時の庭園

Photo by 663highland, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=62748898による

高台寺は秀吉の死後、その冥福を祈ったねねが建立したお寺です。

宗派としては禅宗の寺院なのですが、建立の経緯もあり秀吉とねねの霊廟としての性質も強いお寺です。

山の斜面に作られた広大な敷地の庭園は、湖や竹林など風流のある趣に整えられており、とても見所が多いスポットとなっております。

高台寺 ホームページ:https://www.kodaiji.com/

二寧坂・清水寺エリア

ねねの道をまっすぐ南に進むと、風情ある町並みである二寧坂二年坂)・産寧坂のエリアに辿り着きます。

二寧坂(二年坂)・産寧坂(三年坂)は古くより清水寺への参道として知られ、古くから清水寺への参拝客向けのお店が並んでいたエリアです。

そしてそれは現代でも変わらず、清水寺へと続く道にはお土産屋さんや喫茶店など、観光客向けのお店が多く並んでいます。

二寧坂エリアには”八坂の塔”で有名な”法観寺”があります。

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法観寺の八坂の塔

663highland, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons

この八坂の塔について、いつ建立されたかの正確な情報は残っていないものの、大変古くからこの地にあった事は確かなようです。

古くは南北朝時代の書物に、既に八坂の塔の記述が見られます。

聖徳太子の指示により建てられたという説もありますが、実際は古代のこの地域の有力氏族であった八坂氏によって建てられたというのが有力説のようです。

法観寺:https://souda-kyoto.jp/guide/spot/houkanji.html

二寧坂(二年坂)から続く産寧坂(三年坂)を上ると、有名なお寺である清水寺へと辿り着きます。

清水寺の舞台

Martin Falbisoner – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=53593908による

清水寺は歴史のある京都の寺の中でも大変古く、建立は778年頃とされています。

宗派は法相宗から独立した北法相宗と呼ばれる宗派です。

本尊は十一面千手観音となっています。

清水の舞台から飛び降りる”という、有名な諺の示す通り、山の斜面の高いところに清水寺は建てられています。

その舞台は139本のケヤキの巨木により、”懸造(かけづくり)”と呼ばれる規則正しい立体構造により支えられています。

驚くべきことにこの”懸造(かけづくり)”には一切の釘が使われておらず、全て木組みで構成されているのだそうです。

日本人の技術力の高さは古より続いているようです。

清水寺 ホームページ:https://www.kiyomizudera.or.jp/

京都御所・二条城エリア

祇園エリアから鴨川を上っていくと、京都御所二条城などがあるエリアへと辿り着きます。

このエリアは天皇のお住まいであった京都御所や、最後の将軍である徳川慶喜による大政奉還が行われた二条城があり、古くから京都の政治の中枢的なエリアとなっていました。

そして時は下り現在も、京都府庁京都府警本部などが置かれており、京都府の政治的な中枢を担っています。

その中でも京都御所は、南北朝時代の1337年から明治時代の1868年まで、歴代の天皇や皇族の住まいとされていた場所です。

京都御所の正殿 紫宸殿

画像引用 https://sankan.kunaicho.go.jp/multilingual/kyoto/index.html 

実は現在の京都御所は二代目ともいうべきもので、794年に平安京に遷都されたばかりの内裏(天皇の住まい)は現在の千本通り沿いにあったとされています。

その後、南北朝時代の1337年に当時の北朝の2代目天皇である光明天皇が遷都して以降、1868年に明治天皇が東京に奠都されるまで、530年間に渡って天皇や皇族のお住まいでした。

京都御所の周りのお庭である京都御園は、南北1270メートル、東西690メートルの広さであり、東京ドーム19個分の広大な面積を誇ります。

京都御園は一般に開放された公園となっており、子供達のための遊具もあるほか、桜や梅、桃などの樹木が植えられ、植物鑑賞にもうってつけです。

更に多種多様な野鳥が観察できることでも知られ、バードウォッチングの名所となっています。

京都御園の内にある京都御所は、前述に通り530年の長きに渡り天皇の住まいでありました。

京都御所自体も広大な面積を誇っており、南北453メートル、東西254メートルの広さであり、これは東京ドーム2.5個分の広さです。

内部には最も格式の高い宮殿である紫宸殿の他、優美な庭園である御池庭など、見所がたくさんあります。

京都御所への参観量は、何と大人子供問わず無料です。

皆様もぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

宮内庁 京都御所ホームページhttps://sankan.kunaicho.go.jp/multilingual/kyoto/index.html

その京都御所を監視するかのように、近くにあるのが二条城です。

二条城 唐門の様子

Zairon, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, via Wikimedia Commons

二条城と名の付くお城は、歴史上4つ築城されており、それぞれ足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏によるものがあるが、現存しているのは最後の徳川氏により築城されたものです。

1600年に関ケ原の戦いを制した徳川家康は、京都に上洛する際の宿場として二条城の築城を決定しました。

これは家康の宿場としての目的の他に、京都の天皇の勢力が徳川に反抗する動きを事前に察知し、制圧する目的もあったとされています。

その後、豊臣秀吉の息子の秀頼と家康の会談が行われたりした後、大坂冬の陣では徳川方の本営が置かれ、戦の兵へと支持を出していました。

その後時は下り1867年、江戸幕府最後の将軍にして第15代征夷大将軍であった徳川慶喜により、この二条城の二の丸御殿にて、政権を天皇に返納する大政奉還が行われました。

大政奉還の図

初代徳川家康の築城から最後の将軍である慶喜の大政奉還まで、徳川家の栄枯盛衰を共に歩んだ城とも言えます。

二条城 ホームページ https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/

鴨川デルタ・下賀茂神社エリア

鴨川の上流のエリアである出町柳には、賀茂川高野川が合流してひとつの鴨川となる”鴨川デルタ”と呼ばれる場所があります。

鴨川デルタの様子

写真右側の高野川と、写真左側の賀茂川が合流し、一つの鴨川となり京都市中心部まで流れる

https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=8&tourism_id=2493

この辺りは晴れの日ならば水深も浅く水流も穏やかで、比較的水も綺麗なため、夏場などは水遊びをする家族連れなどで賑わっています。

鴨川デルタを北へと向かうと、下鴨神社という大変格式高い神社へと続きます。

https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

正式名称は賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ)。

より賀茂川の上流にある上賀茂神社賀茂別雷神社)と共に、賀茂神社と総称されます。

古都京都にあって、最も古い神社のひとつです。

かつて京都の地を支配していた賀茂氏の氏神を祀る社で、日本神話の神である玉櫛媛賀茂建角身命を祭神としています。

境内には清流が流れ、暑い夏には足をつけて涼をとることが出来ます。

境内に至るまでの長い森林と合わせて、夏の暑さを凌ぐのに快適なスポットと言えるでしょう。

下鴨神社 ホームページhttps://www.shimogamo-jinja.or.jp/

銀閣寺・哲学の道エリア

京都市の東に位置する東山の麓には、次にご紹介する金閣寺と対になる存在としても名高い銀閣寺があります。

銀閣寺(慈照寺)

Oilstreet – 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=23497582による

世間に知られる”銀閣寺”という名称は、いわゆる通称であり、お寺としての正式名称は”慈照寺(じしょうじ)”と言います。

室町幕府8代将軍足利義政によって1482年に造られました。

お寺の宗派としては禅宗の僧である夢窓疎石が開いた臨済宗相国寺派です。

銀閣寺 ホームページ:https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/

京都に訪れた初めて観光客や外国人には、豪華絢爛な金閣寺ばかりが注目されますが、こちらの銀閣寺は京都をよく知る人間にこそ評価されるお寺となっています。

室町幕府の全盛期に建てられた金閣寺とは違い、こちらの銀閣寺は1467年~1477年までの10年に渡り続いた応仁の乱の直後に建てられたものです。

戦乱直後の室町幕府には当然かつての権勢や財力は無く、金閣寺のような豪華絢爛なお寺を建てられる余力はありませんでした。

その為、華やかな金閣寺とは対照的に、こちらの銀閣寺はひっそりとした趣があります。

しかし、そのさみしげな佇まいは”わびさび”の心を理解できる日本人の琴線に触れるものであり、前述した通り金閣寺よりも銀閣寺の方が好ましいと思う人も数多くいます。

銀閣寺の手前を流れる白川疎水沿いの小路は、”哲学の道”と呼ばれる有名な小路です。

秋の紅葉と哲学の道

KimonBerlin – https://www.flickr.com/photos/kimon/2635590618/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=57636786による

京都府京都市左京区南禅寺草川町から岡崎公園にかけての続く小路で、20世紀初頭の京都大学の哲学者である西田幾多郎によって”哲学の道”と名付けられました。

賀茂川を水源とする、小さな川である白川疎水沿いに続く小路です。

小路に沿って桜の木々が植えられており、春になると満開の桜と疎水が織りなす、美しい風景を楽しむことが出来ます。

満開の桜と哲学の道

KimonBerlin – https://www.flickr.com/photos/kimon/3612088653/, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=57606930による

その名の示す通り考えに耽るにはうってつけの場所と言え、多くの文化人がこの地を訪れたと言います。

皆様もこの道を歩きながら、哲学的な思考に耽ってみてはいかがでしょうか?

金閣寺エリア

京都市街の北西に位置する金閣寺は、清水寺伏見稲荷大社と並ぶほど、観光客に人気のスポットではないでしょうか?

https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/about/

室町時代の三代将軍である足利義満によって造られ、1399年ごろに完成されたお寺です。

一般に知られる”金閣寺”という名称は、その特徴的な金閣から由来する通称であり、正式名称は鹿苑寺(ろくおんじ)と言います。

足利義満の頃の室町幕府は、中国の王朝である明との勘合貿易によりとても豊かとなっており、金閣寺はその当時を反映するかのように豪華絢爛な造りとなっています。

古くより日本の文学や劇などの題材とされており、昭和期の日本文学を代表する作家である三島由紀夫の代表作とも言える作品である”金閣寺”でも取り上げられています。

金閣寺の内部には入ることが出来ませんが、その外観や周囲の庭園などは自由に観覧する事が可能です。

特に庭園に設けられた湖の対岸から眺める金閣寺は、周囲の風景と相まってこの世ならざる美しさをたたえています。

かつて隆盛を誇った全盛期の室町幕府の面影を、その風景から読み取ることが出来るのではないでしょうか?

金閣寺 ホームページhttps://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

南禅寺エリア

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重要文化財に指定されている南禅寺の三門

663highland – 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7567257による

京都の北東部の山肌に造られた南禅寺は、1291年に建てられた禅寺です。

臨済宗南禅寺派の大本山とされ、臨済宗において格式の高いお寺である京都五山鎌倉五山の上に位置する別格の寺とされ、禅寺の中では最高の格を持っているとされます。

開山は鎌倉時代後期の天皇である亀山天皇によるものとされています。

風光明媚なこの寺は古くから物語の題材とされており、歌舞伎の演目のひとつである楼門五三桐(さんもんごさんのきり)において、室町時代の伝説的な大泥棒である石川五右衛門が、本寺の重要文化財である三門の上に上り、遠く京都の街を眺めて、

絶景かな、絶景かな

と、一人感嘆の言葉をあげるというシーンの舞台とされました。

子供ともども釜茹での刑に処される石川五右衛門

この南禅寺は、三門や本殿などの他にも、明治時代に造られた隣接する滋賀県にある琵琶湖疎水の水を京都市内に運ぶ水道橋である水路閣も見所のスポットとなっています。

水路閣

森林豊かな土地に建てられた厳かな南禅寺は、禅寺として申し分ないほど精神を研ぎ澄ますのにうってつけの場所と言えるでしょう。

南禅寺 ホームページhttps://www.nanzenji.or.jp/

嵐山エリア

京都市西部の、嵐山のふもとのエリアを嵐山エリアと言います。

このエリアは風光明媚な観光地として古くから日本人に親しまれ、近年では外国人スポットも訪れる京都屈指の人気観光スポットとなっています。

一級河川である桂川にかかる渡月橋の歴史は古く、最初の渡月橋は836年に真言宗の僧であった道昌によってかけられたとされています。

桂川にかかる渡月橋

https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=8&tourism_id=2682

その名前の由来は、鎌倉時代の上皇であった亀山上皇が、渡月橋の橋の上で月が移動していくのを眺めた際、

くまなき月の渡るに似る

と言ったのが由来とされています。

嵐山には、臨済宗の総本山である天龍寺があります。

天龍寺境内のお堂である大方丈と庭園のお池である曹源池

osakaosaka, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons

天龍寺は南北朝時代の1343年、禅宗の僧であった夢窓疎石の勧めにより、1339年に没した政敵であった後醍醐天皇を弔う為に、室町幕府初代将軍足利尊氏が建てたお寺です。

厳かな本堂はもちろんの事、その前に広がる日本庭園も国宝に指定されており、曹源池と名付けられた御池を中心に置いた純和風様式の庭園は、日本人の繊細な美意識を刺激する素晴らしい出来となっています。

天龍寺 ホームページ:https://www.tenryuji.com/

天龍寺の周辺は竹林が群生しており、その竹林を抜ける事が出来る竹林の小路も人気の観光スポットとなっています。

竹林の小路

By Basile Morin – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=82606736

竹林の小径は平安時代の貴族の別荘地であったとも言われ、風に吹かれ竹の葉がそよぐ音や、葉の間から差し込む日光などの風景は、とても情緒があり素晴らしいものがあります。

また、暑い事で有名な京都の夏においても、この竹林の小径は比較的涼しく、クーラーなどを使わず自然に涼をとるにはとても良い場所となっています。

竹林の小路を抜けた先には、トロッコ列車嵐山駅があります。

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オナガドリ – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93230169による

トロッコ列車は鉄道の電気化に伴い廃線寸前だったJR西日本山陰本線嵯峨野駅~馬堀駅間の旧線を観光路線としてリニューアルしたものです。

トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅までを結ぶ路線で、途中には保津峡谷の雄大な眺めが見られたりする、一大エンターテイメントとなっています。

トロッコ列車嵐山駅 ホームページ:https://www.sagano-kanko.co.jp/

伏見稲荷エリア

京都市の南部の伏見区には、”千本鳥居”で有名な”伏見稲荷大社”があります。

伏見稲荷大社の千本鳥居

https://souda-kyoto.jp/blog/00514.html

伏見稲荷大社”は全国にある、稲荷社の総本山です。

創建は708年から710年頃に藤原不比等により創建されたとされる、大変古い神社です。

元々は古くから伏見の地に根付いていた、この地にある稲荷山を信仰する宗教を源流とするもので、その稲荷山の斜面に沿うように藤原時平(ふじわらのときひら)により、908年に社殿が寄進されました。

五穀豊穣、商売繁盛にご利益があるという事から、古くは豊臣秀吉徳川家康といった大名など、時の権力者や有力者などから多大な寄進を受けました。

時は下り現代でも有名企業などからの寄進は絶えず、千本鳥居もそんな寄進によって鳥居が加えられ、造られています。

その象徴的な鳥居奉納は個人であっても奉納が可能で、最安値だと175,000円で奉納が可能であるとの事です。

歴史と伝統があり、世界的に有名な伏見稲荷大社の千本鳥居に、自分の奉納した鳥居を加えて貰えることを思えば、安いものかもしれませんね。

伏見稲荷大社はご本山である稲荷山に沿うようにひたすら上へと伸びており、山頂である一の峯までは結構な登山道を、大人の脚で一時間半ほど登らなければいけません。

登るのならば春や秋などハイキングに良い季節の、良い天気の日の日中が好ましいでしょう。

そこまで登りたくない方は、山の中腹ほどにある四つ辻という場所まで登るのがおすすめです。

そこまで登るのもそこそこ体力を必要とするのですが、そこには京都市内を一望できる開けた場所があり、そこからの眺めは素晴らしい眺めとなっています。

また、食べ物などを提供しているお店もある為、そこで休憩をとることも出来ます。

伏見稲荷大社 ホームページ:https://inari.jp/

まとめ

いかがだったでしょうか?

当然ですが、ここに紹介した場所以外にも様々な見どころスポットが京都にはあります。

皆様もぜひ実際に京都を訪れて、1000年の都の雰囲気を味わってみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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