みなさんこんにちは、syuyaです。
インドで話されている言語であるヒンディー語。
2024年現在、ヒンディー語の話者数は約6億人と言われており、英語、中国語に次いで世界で3番目に話されている言語となっています。
インドでは他にも、ベンガル語やタミル語などといった多言語が話されていますが、インド政府が定めた公用語は、インド固有の文字であるデーヴァナーガリー文字を使用したヒンディー語とされています。
デーヴァナーガリー文字は古代のブラーフミー文字から進化した文字体系であり、全ての文字をシローレーカーという横棒で貫くのが最大の特徴となっています。
この記事では、そんなヒンディー語の基礎フレーズをご紹介しています。
- नमस्ते(ナマステ)・・・こんにちは
- आप कैसे हैं?(アープ カイセー ヘーン?)・・・お元気ですか?
- धन्यवाद(ダンニャワード)・・・ありがとう
- माफ़ कीजियेगा(マーフ キージーエガ)・・・ごめんなさい
- हाँ(ハーン)・・・はい
- नहीं(ナヒン)・・・いいえ
- मेरा नाम ~ है।(メーラー ナーム ~ ヘ)・・・私の名前は~です
- मेरी उम्र ~ है।(メーリー ウルム ~ ヘ)・・・年齢は~才です。
- मेरा पेशा ~ है। (メラー ペーシャ ~ ハイ)・・・私の職業は~です。
- मुझे ~ चाहिए। (ムジェ ~ チャーヒエ)・・・~が欲しいです。
- अलविदा(アルヴィダ)・・・さようなら
- ヒンディー語を学ぶ際のおすすめ書籍
- まとめ
नमस्ते(ナマステ)・・・こんにちは
नमस्ते(ナマステ)
まずご紹介するのは、”こんにちは”を意味する”नमस्ते(ナマステ)”です。
ヒンディー語で最も有名な言葉ではないでしょうか?
ヒンディー語の元となった古代言語の一つであるサンスクリット語で”敬意”を意味する語句である”नमः”に、同じくサンスクリット語で”あなたへ”を意味する”ते”が合わさって出来た語句です。
つまり直訳すると”あなたに敬意を”といった意味となります。
とても素敵なあいさつですね。
挨拶としては朝・昼・夜の区別なく使える万能の挨拶で、人と出会った時と別れる時の両方で使います。
まさにインドを代表する言葉の一つと言えますね。
नमस्ते(ナマステ)という挨拶と共に両手を合わせる事で、相手へのより深い敬意を表すことが出来るため、このジェスチャーもインド人の間でよく使われます。
インドに行く際は必ず覚えておきたい語句といえるでしょう。
आप कैसे हैं?(アープ カイセー ヘーン?)・・・お元気ですか?
आप कैसे हैं?(アープ カイセー ヘーン?)
続いては、”お元気ですか?”と相手の調子を尋ねる際に使用される語句である”आप कैसे हैं?(アープ カイセー ヘーン?)”です。
”आप(アープ)”が”あなた”を意味する二人称の単語で、主に目上の人や初対面の相手に対する尊敬表現として使用されます。
”कैसे(カイセ)”は”どのように”と言った意味で、状態や方法を尋ねる語句です。英語における”How”とほぼ同じ使われ方をします。
”हैं(ヘーン)”は”~です。”と言う意味の動詞である”होना(ホナ)”の二人称の尊敬語で、文末に置かれます。語句の働きとしては英語における”be動詞”と近い働きをします。
この挨拶に対する返答としては
मैं ठीक हूँ, धन्यवाद(メン ティーク フーン, ダンニャワード)・・・元気です、ありがとう
などと返すのが一般的です。
धन्यवाद(ダンニャワード)・・・ありがとう
धन्यवाद(ダンニャワード)
続いては”ありがとう”と感謝の意を示す言葉である”धन्यवाद(ダンニャワード)”です。
語源はサンスクリット語に由来し、”祝福された”を意味する”धन्य(ダンニャ)”と、”言葉”を意味する”वाद(ワード)”という語句から成り立っています。
このように言われたら、ヒンディー語での”どういたしまして”にあたる
”आपका स्वागत है(アープカー スワーガト ハェ)”
と返すのが一般的です。
माफ़ कीजियेगा(マーフ キージーエガ)・・・ごめんなさい
माफ़ कीजियेगा(マーフ キージーエガ)
続いては”ごめんなさい”と、相手に謝罪の意を表す”माफ़ कीजियेगा(マーフ ギージーエガ)”です。
”許す”を意味する語句である”माफ़(マーフ)”と、”~してください”を意味する語句である”कीजियेगा(キージーエガ)”から成り立っています。
道で人とぶつかった時や何か失敗をしてしまった時などに使えるフレーズで、インドに行く機会がある際は是非とも覚えておきたいフレーズの一つです。
हाँ(ハーン)・・・はい
हाँ(ハーン)
続いては、”はい”といった肯定の意を表す言葉である”हाँ(ハーン)”です。
元はサンスクリット語の”हैम्(ハイム)”や”हंस(ハムサ)”に由来しているとされ、こちらの語句も同意や肯定を意味する語句であったとされています。
नहीं(ナヒン)・・・いいえ
नहीं(ナヒン)
続いては、”いいえ”といった否定の意を表す表現である”नहीं(ナヒン)”です。
元はサンスクリット語のनहि(ナヒ)から生じたもので、こちらも同様に”いいえ”や”~ではない”といった否定の言葉として存在していました。
मेरा नाम ~ है।(メーラー ナーム ~ ヘ)・・・私の名前は~です
मेरा नाम ~ है।(メーラー ナーム ~ ヘ)
続いては”私の名前は~です”という自己紹介のフレーズである”मेरा नाम ~ है।(メーラー ナーム ~ ヘ)”です。
~には人の名前が入ります。
”私の”を意味する語句である”मेरा(メーラ)”
”名前”を意味する語句である”नाम(ナーム)”
”~です。”を意味する語句である”है।(ヘイ)”
から成り立っています。
インド人の名前はヨーロッパの大半の国々の名前と同じくファーストネーム(名前)+ラストネーム(姓)の順番であり、中にはその間にミドルネームを持つ人もいます。
また、南インドなどの地域では姓を持たない人がいる事も一般的であるようです。
また、インドでは一般的に相手の名前の後ろに”~さん”を意味する”जी(ジー)”をつけて敬意を表す習慣があり、例えばインドの首相であるモディ首相を指して”モディジー”などと呼称するのが一般的であるといいます。
मेरी उम्र ~ है।(メーリー ウルム ~ ヘ)・・・年齢は~才です。
मेरी उम्र ~ है।(メーリー ウルム ~ ヘ)
続いては自分の年齢を伝えるフレーズである”मेरी उम्र ~ है।(メーリー ウルム ~ ヘ)”です。
~には年齢の数字が入ります。
”私の”を表わす語句である”मेरी(メーリー)”
”年齢”を表わす語句である”उम्र(ウルム)”
”です。”を表わす語句である”है।(ヘ)”
から成り立っています。
ヒンディー語においても数詞というものは当然存在し、
”1”は”एक(エク)”、”2”は”दो(ドゥ)”、”3”は”तीन(ティーン)”などといった数え方をします。
ですから、例えば”私は二十五才です”という時は、
मेरी उम्र पच्चीस साल है।(メリー ウムル パッチース サール ヘ)
と言います。
しかし、ヒンディー語の数字は1~100まで全て不規則であり、外国人からすれば全てを暗記しなければいけなくて大変です。
ですが、インドの都市部の店員さんや海外に来ているようなインドの人には英語の数詞が通用する為、そちらを使って意思疎通をするのが良いでしょう。
मेरा पेशा ~ है। (メラー ペーシャ ~ ハイ)・・・私の職業は~です。
मेरा पेशा ~ है।(メラー ペーシャ ~ ハイ)
続いては、ヒンディー語で”私の職業は~です”という際のフレーズである”मेरा पेशा ~ है। (メラー ペーシャ ~ ハイ)”です。
代表的な職業のヒンドゥー語での名称は
会社員=कर्मचारी(カルマチャーリー)
教師=शिक्षक(シクシャク)
警察官=पुलिस(ポリース)
医者=डॉक्टर(ドクター)
エンジニア=इंजीनियर(インジーニヤル)
となっています。
インドにおいては、歴史的な身分制度であるカースト制度によって世襲的に職業が決められ、職業選択の幅が狭まってしまっているのが現状です。
近年ではインド政府主導でのカーストによる差別の撤廃の取り組みや、新しい職業であるIT職の登場による新たな選択肢の登場など、職業選択の自由は徐々に広まっている模様です。
मुझे ~ चाहिए। (ムジェ ~ チャーヒエ)・・・~が欲しいです。
मुझे ~ चाहिए। (ムジェ ~ チャーヒエ)
続いては、ヒンドゥー語で”~が欲しい”を意味する”मुझे ~ चाहिए। (ムジェ ~ チャーヒエ)”です。
”私に”を意味する”मुझे(ムジェ)”
”欲しいです”を意味する動詞である”चाहिए(チェーヒエ)”
から成り立っています。
このフレーズは汎用性の高いフレーズであり、たとえば
”水が欲しいです=मुझे पानी चाहिए।(ムジェー パーニー チャーヒエ)”
”私は一冊の本が欲しいです=मुझे एक किताब चाहिए।(ムジェー エク キターブ チャーヒエ)”
”私は助けが欲しいです=मुझे मदद चाहिए।(ムジェー マダッド チャーヒエ)”
などと、様々な要求を表わすことが出来ます。
インド旅行の際に必須のフレーズであると言えるでしょう。
अलविदा(アルヴィダ)・・・さようなら
अलविदा(アルヴィダ)
最後にご紹介するのは、”さようなら”を意味する”अलविदा(アルヴィダ)”です。
主に長い別れが予想される時や、今後会う事もない相手などに対して使用されるフレーズで、感情を込めて使われるフレーズです。
語源はアラビア語の”الله فی امان(アッラー・フィー・アマーン)”からで、中東で主に使用されていたアラビア語のこの語句がペルシア(現在のイラン)を経由して、インドに伝わり定着したと言われています。
また、再び再開する予定がある相手には
फिर मिलेंगे(フィル・ミレンゲ)
の語句が使われます。
ヒンディー語を学ぶ際のおすすめ書籍
ここからはヒンディー語を学ぶ際のおすすめ書籍をご紹介します。
参考書によって、レベルや学べる内容が異なりますので、ご自身の目的に合った参考書を選ぶ事をおすすめします。
旅の指さし会話帳22 インド(ヒンディー語) (旅の指さし会話帳シリーズ)(情報出版センター局)
先ずご紹介するのは、情報出版センター局より出版されている『旅の指さし会話帳22 インド(ヒンディー語) (旅の指さし会話帳シリーズ)』です。
情報出版センター局より出版されている、シリーズ累計発行部数510万部の大人気語学参考書シリーズである『旅の指さし会話帳』シリーズのヒンディー語版です。
本シリーズは実際に旅行先において、現地の人にページを指さす事で意思疎通が図れることを意図して制作されており、実際にインドに行く際に本書を携帯することで現地の人と円滑にコミュニケーションをとる事が出来ます。
また純粋にヒンディー語の入門書としても優れており、ヒンディー語学習の一冊目としても有用な一冊であると言えます。
書いて覚えるヒンディー語の文字(白水社)
続いてご紹介するのは、白水社より出版されている『書いて覚えるヒンディー語の文字』です。
本書はヒンディー語やネパール語で使用されるデーヴァナーガリー文字の学習に重点を置いた参考書です。
初学者にとって、ヒンディー語の最初の関門はその独特なデーヴァナーガリー文字を覚える事であると言えます。
一つ一つの文字の書き方や読み方に加え、それぞれの文字が使用されている単語なども記載されており、デーヴァナーガリー文字に全くなじみが無い日本人学習者が学ぶのに最適な書籍です。
ニューエクスプレスプラス ヒンディー語《CD付》(白水社)
続いてご紹介するのは、白水社より出版されている『ニューエクスプレスプラス ヒンディー語《CD付》』です。
白水社より出版されている語学参考書シリーズである『ニューエクスプレス』シリーズのヒンディー語版です。
他の入門書に比べ、本書はヒンディー語の文法に重きを置いた参考書です。
デーヴァナーガリー文字の読み方からヒンディー語の会話文まで、基礎的な内容が掲載されている他、練習問題も用意されている為、インプットした事をアウトプットする事によって、ヒンディー語の知識を定着させる事が出来ます。
一歩進んだヒンディー語の学習がしたい方におすすめの書籍です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
インドは長年人口世界一であった中華人民共和国の人口を抜き去り世界一の人口を誇る国となり、また新興経済発展国であるBRICKSの一つとして数えられるなど、世界での存在感を増している国であります。
また、古代四大文明としられるインダス文明の発祥地でもあり、多くの歴史的建造物が魅力的な国です。
そんなインドで話されるヒンディー語について学んでおくことは、決して無駄にはならないものと思われます。
この記事を見て、ヒンディー語について興味を持っていただけたなら幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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