ゲーム&ウォッチの、人気タイトルランキングトップ10がわかります。
みなさんこんにちは、syuyaです。
この記事では、任天堂より発売されていた携帯ゲーム機であるゲーム&ウォッチの人気タイトル10選をご紹介しています。
ゲーム&ウォッチは、任天堂が1980年から1991年にかけて発売した携帯型液晶ゲーム機です。
横井軍平の発案によって誕生し、片手で持てる小型サイズと単三電池2本で長時間遊べる省電力設計が特徴でした。
1台につき1種類のゲームが内蔵され、同時に時計やアラーム機能も備えていたため、ゲーム機でありながら日常生活にも溶け込む存在として人気を集めました。
液晶画面の表示方式は固定パターンで、キャラクターや物体はあらかじめ印刷された形が点灯することで動きを表現しました。
筐体デザインにはワイドスクリーン、マルチスクリーン、ニューワイドスクリーンなどのバリエーションがあり、中でもマルチスクリーンは後のニンテンドーDSの開発にも影響を与えたとされています。
販売された機種は全体で43種類以上、累計販売台数は世界で4300万台を超え、携帯ゲームの先駆けとして家庭用ゲーム史において重要な位置を占めています。
現在ではいずれの作品もレトロゲームゆえの希少性により実機の流通が少なくプレミア価格が付いており、入手やプレイが困難なものとなっています。
現時点でゲーム&ウォッチのタイトルを遊ぶ方法は、ゲーム&ウォッチの実機を入手してプレイするか、かつて任天堂が実施していた会員制サービス”クラブニンテンドー”の得点である、非買品のニンテンドーDS用ソフト『GAME & WATCH COLLECTION』を入手し、内蔵された作品をプレイする方法があります。(ニンテンドー3DS用のサービス”ニンテンドーDSiウェア”の移植作品を購入する手段もありましたが、サービスが2017年に終了したため、現在ではこの手段が利用できなくなっています。)
現時点では、これらニンテンドーDS用ソフト『GAME & WATCH COLLECTION』を入手してプレイするのが現実的であるといえるでしょう。
この記事では、そんなゲーム&ウォッチの内、人気タイトルトップ10をご紹介しています。
※ゲーム&ウォッチタイトルの正確な販売数などのデータは公表されていないため、本記事のランキングは推定販売数や口コミ評価を総合して作成したものとなっています。そのため、記事執筆者の主観も多分に含まれている事がございます。ご了承ください。
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1位:ドンキーコング
タイトル | ドンキーコング |
発売日 | 1982年7月16日 |
販売数(推定) | 約800万台(推定) |
ゲーム&ウォッチ版ドンキーコングは、1980年代初頭のアーケードゲームブームの中で誕生し、当時の任天堂を代表する携帯型ゲームとして世界中で大きな成功を収めました。
本作はマルチスクリーンタイプの筐体を採用しており、上下二つの液晶画面を使った構造は、後年のニンテンドーDSのデザインにも直接的な影響を与えたとされています。
プレイヤーはジャンプマン(後のマリオ)を操作し、足場を渡ってハシゴを登り、ドンキーコングに捕らわれたポリーンを救出することが目的です。
ゲームは段階的に難易度が上がる構成で、敵や落下物を避けながらタイミング良くジャンプする必要があり、液晶ゲームながら緊張感と達成感を味わえる作りになっています。
アーケード版の雰囲気をうまく凝縮しつつ、携帯機ならではの手軽さと操作のシンプルさを両立させており、当時の子どもたちはもちろん、大人にも持ち歩いて楽しむユーザーが多くいました。
発売から数十年経った現在でも、コレクターズアイテムとして高値で取引されることがあり、推定販売台数は約800万台と、ゲーム&ウォッチ史上最大のヒット作とされています。
2位:オクトパス
タイトル | オクトパス |
発売日 | 1981年7月16日 |
販売数(推定) | 約250万台 |
ゲーム&ウォッチ版オクトパスは、シリーズのワイドスクリーンタイプとして登場した人気作で、海底を舞台に財宝を奪い合うスリル満点のアクションゲームです。
プレイヤーは潜水士となり、海底に沈む宝箱から金貨を持ち帰ることを目的とします。
しかし、宝箱の周囲には巨大なタコが待ち構えており、その長い触手に捕まらないようタイミングを見極めながら行動しなければなりません。
ゲームは、海底と船上の2つのエリアを往復するシンプルな構成で、潜水して金貨を回収し、船に戻ると得点が加算されます。
ただし、金貨を多く持ち帰ろうとすると移動速度が遅くなり、触手に捕まりやすくなるため、リスクとリターンのバランスを考える戦略性が必要です。
触手に触れると金貨を失い、場合によってはミスとなってしまいます。
当時の携帯ゲームとしては、背景イラストやキャラクターの配置が巧みに設計され、海底の雰囲気や緊張感を見事に表現していました。
オクトパスは発売当時から高い人気を誇り、後に「ゲーム&ウォッチギャラリー」シリーズにも収録されるなど、世代を超えて愛される作品です。
現在でも中古市場での需要が高く、ゲーム&ウォッチを代表する名作のひとつとされています。
3位:マンホール
タイトル | マンホール |
発売日 | 1981年1月28日 |
販売数(推定) | 100万台以上 |
ゲーム&ウォッチ版マンホールは、シリーズ初期のワイドスクリーンタイプ第1弾として発売された作品で、単純ながらも緊張感のあるゲーム性で人気を集めました。
プレイヤーは道路工事現場の作業員となり、通行人が道路を横切る際にマンホールの蓋を素早く動かして落下を防ぐ役割を担います。
蓋は4か所にあり、それぞれの位置にタイミングよく移動して対応しなければならないため、シンプルなルールながら反射神経と判断力が試されます。
液晶画面は固定絵のキャラクターや蓋のイラストが点灯する方式で、ゲームスピードは時間経過とともに徐々に速くなります。
失敗して通行人が穴に落ちるとミスとなり、3回ミスでゲームオーバーになります。
当時の携帯ゲームとしては軽量で持ち運びやすく、単三電池2本で長時間遊べることから、子どもから大人まで幅広く支持されました。
マンホールはその後、1983年にニューワイドスクリーン版としてリメイクされ、さらにゲームボーイやニンテンドーDSの「ゲーム&ウォッチギャラリー」シリーズにも収録されるなど、シリーズを象徴するタイトルのひとつとなっています。
推定販売台数は明確ではありませんが、初期作品の中では特に知名度が高く、現在でもコレクター間で人気の高いモデルです。
4位:ヘルメット
タイトル | ヘルメット |
発売日 | 1981年2月21日 |
販売数(推定) | 1万~100万台 |
ゲーム&ウォッチ版ヘルメットは、1981年2月21日に発売されたゴールドシリーズの一作です。
工具が空から落ちてくる建設現場を舞台に、プレイヤーは労働者キャラクターを操作し、落下物を避けながら相手の小屋へと走って安全を目指します。
小屋の入り口は開閉を繰り返すため、タイミングを計る注意力が求められます。
固定描画の液晶表示ながらも工具の落下速度やタイミングがランダムに変化し、反射神経と間合いの見極めが問われる緊張感のある構成です。
ミスは一定回数許容されるルールで、得点システムもシンプルでわかりやすく、気軽に遊べるなかにも繰り返し挑戦したくなる中毒性があります。
喫緊の判断とリスク管理が楽しさの核となっており、このバランスが評価され、シリーズの中でも人気が高い作品とされています。
コレクター間でも評価があり、推定販売台数は100万台以上とされていることから、当時のヒットタイトルの一つであったことがうかがえます。
5位:シェフ
タイトル | シェフ |
発売日 | 1981年9月8日 |
販売数(推定) | 100万台以上 |
ゲーム&ウォッチ版シェフは、ワイドスクリーンタイプとして登場したユニークなアクションゲームで、料理を題材にした軽快なゲーム性で人気を集めました。
プレイヤーはコック姿のキャラクターを操作し、フライパンを左右に動かして空中に舞う食材を落とさずに受け止め続けることが目的です。
画面上には複数の食材が常に舞っており、それぞれ異なる軌道やタイミングで落ちてくるため、フライパンをうまく動かしてリズミカルに受け止める必要があります。
食材を一度でも取り逃して地面に落としてしまうとミスとなり、3回のミスでゲームオーバーになります。ゲームが進むにつれて食材の数やスピードが増え、次第に難易度が上がる仕組みになっています。
シェフはそのコミカルな演出と、テンポの良いゲーム性で幅広い層に受け入れられました。
また、料理を題材にしたゲームは当時としては珍しく、のちに「ゲーム&ウォッチギャラリー」シリーズでもリメイクされ再び注目を集めました。
シンプルながらリズム感と集中力が試されるため、繰り返し遊びたくなる中毒性を備えた作品として、現在でもファンの多いタイトルです。
6位:タートルブリッジ
タイトル | タートルブリッジ |
発売日 | 1982年2月1日 |
販売数(推定) | 1万~100万台 |
ゲーム&ウォッチ版タートルブリッジは、ワイドスクリーンタイプのひとつとして登場した作品で、川に架かるカメの背中を足場にして物を運ぶというユニークな発想が特徴です。
プレイヤーは両岸を行き来するキャラクターを操作し、左岸から右岸の仲間に荷物を届けることを目的とします。
川には複数のカメが並んでおりその背中を踏んで渡るのですが、カメは突然潜ってしまうため、タイミングを誤ると川に落ちてミスとなります。
無事に右岸へ渡って荷物を渡すと得点が加算され、再び左岸に戻って次の荷物を運ぶ流れを繰り返します。
ゲームが進むにつれてカメの潜る間隔が短くなり、難易度が徐々に高まる仕組みです。
本作は単純なルールながら、プレイヤーの反射神経と先読みの判断力が試される緊張感のある内容となっており、当時の子どもたちを夢中にさせました。
また、荷物を受け取るキャラクターが誰なのか分からないユーモラスな演出もあり、遊び心が感じられる作品です。
タートルブリッジはシリーズの中でも人気の高いタイトルのひとつであり、後に「ゲーム&ウォッチギャラリー」シリーズにも収録され、復刻によって再評価されました。
コレクターズアイテムとしても価値が高く、現在でもファンに強く支持されている名作です。
7位:ファイアアタック
タイトル | ファイアアタック |
発売日 | 1982年3月26日 |
販売数(推定) | 1万~100万台 |
ゲーム&ウォッチ版ファイアアタックは、マルチスクリーンタイプとして登場した作品で、攻めてくる敵から建物を守るという防衛型のアクションゲームです。
プレイヤーは要塞を守る兵士となり、四方から飛んでくる松明をかわしながら消火し、建物を炎上から守り抜くことが目的となります。
ゲーム画面は上下2つの液晶に分かれており、プレイヤーは中央に配置されて自由に左右へ移動します。
敵は四方から次々と松明を投げ込んでくるため、素早く位置を切り替え、炎を防がなければなりません。
松明を受け損ねて建物に炎が広がるとミスとなり、3回炎上させてしまうとゲームオーバーになります。
難易度は時間の経過とともに上昇し、松明の速度や投げ込まれる数が増えていくため、集中力と反射神経が試されます。
シンプルなルールながら、攻め手の多さと緊張感によって飽きずに遊べる構成になっており、当時のプレイヤーを大いに熱中させました。
ファイアアタックは、その防衛ゲームとしてのユニークさや、マルチスクリーンの利点を活かしたダイナミックなプレイ感で高く評価され、ゲーム&ウォッチの代表的なアクションのひとつとされています。
現在でもコレクター間で人気があり、希少価値の高いモデルとして扱われています。
8位:パラシュート
タイトル | パラシュート |
発売日 | 1981年6月19日 |
販売数(推定) | 1万~100万台 |
ゲーム&ウォッチ版パラシュートは、ワイドスクリーンタイプの初期作として登場した作品で、シンプルながらスリルのあるゲーム性で人気を集めました。
プレイヤーは救助ボートを操作し、上空から次々と降下してくる兵士や冒険者を海に落とさないように受け止めることが目的です。
キャラクターたちは飛行機からパラシュートで降下してきますが、着地点を誤るとそのまま海へ落ち、時にはサメに食べられてしまうというユーモラスかつ少し緊張感のある演出が用意されています。
プレイヤーは左右に動くボートを素早く操作し、できるだけ多くのキャラクターを救助し続けなければなりません。
ゲームは時間が経つにつれて降下のスピードや人数が増え、画面全体に目を配らないと対応できない難易度へと変化していきます。
単純なルールながら、タイミングと判断力を要求される奥深さがあり、当時の子どもから大人まで夢中になった作品です。
パラシュートは後に「ゲーム&ウォッチギャラリー」シリーズにも収録され、グラフィックや効果音を強化したリメイク版としても親しまれました。
現在でもコレクターやレトロゲームファンの間で人気が高く、ゲーム&ウォッチを代表する名作のひとつとされています。
9位:マリオズ・セメントファクトリー
タイトル | マリオズ・セメントファクトリー |
発売日 | 1983年4月28日(テーブルトップ版) 1983年6月8日(新ワイドスクリーン版) |
販売数(推定) | 1万~100万台 |
ゲーム&ウォッチ版「マリオズ・セメントファクトリー」は、マリオがセメント工場で働くという珍しい設定を持つアクションゲームです。
プレイヤーはマリオを操作して、上部のホッパーから流れるセメントをトラックに落とし込む役目を担います。
セメントがホッパーに溢れたり、落下中にマリオが圧死したりするとミスとなり、ライフを失ってしまいます。
画面には上下に分かれた2台のエレベーターがあり、左側は下降のみ、右側は上昇のみという構造で、うまくタイミングを見計らいながらホッパー間をセメントを運ぶ必要があります。
テーブルトップ版はアーケード筐体を模したカラー液晶を備えた豪華な仕様でしたが、製造数が少ないこともあって希少性が非常に高く、コレクターズアイテムとしての価値も高いとされています。
一方、新ワイドスクリーン版はより普及したモデルで、単色液晶にカラーフィルターを重ねた作りとなっており、コンパクトで遊びやすい携帯機として多くのユーザーに支持されました。
この作品はゲーム&ウォッチシリーズの中でも難易度とゲーム性の両立が評価されており、後にゲームボーイやニンテンドーDS向けの「ゲーム&ウォッチギャラリー」などにも収録される人気作となりました
10位:ボール
タイトル | ボール |
発売日 | 1980年4月28日 |
販売数(推定) | 1万~100万 |
ゲーム&ウォッチ版ボールは、シリーズの第一作として1980年4月28日に発売されました。
ゴールドシリーズに属するこの作品は、シンプルながらも繰り返し遊びたくなる中毒性の高さで知られています。
プレイヤーは左右に手を動かすキャラクターを操作し、空中に投げ上げられた複数のボールを落とさないようにジャグリングすることが目的です。
最初は二つのボールから始まりますが、やがて三つに増えてテンポも速くなり、集中力と反射神経が試されます。
ボールの動きは機械的でありながらリズムをつかむことで高得点を狙える楽しさがあり、単純なルールながら奥深いプレイ体験を提供しました。
得点が一定に達すると観客が拍手を送る演出もあり、ゲームに小さな達成感とユーモアを与えています。
シリーズ第一作ということもあり、後に発売された多くのゲーム&ウォッチ作品の基盤を築いた重要な存在とされています。
記念碑的なタイトルであるため、任天堂が創業100周年を迎えた2009年には「クラブニンテンドー」会員向けに復刻版が配布され、さらに2020年には「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」に隠しゲームとして収録されるなど、特別な位置づけを持ち続けています。
ボールはその歴史的意義とシンプルな面白さによって、現在でもコレクターやファンから強く支持されている作品です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、ゲーム&ウォッチの人気タイトル10選をご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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