タイ語の基礎フレーズが分かります
สวัสดี
みなさんこんにちは、syuyaです。
この記事では、タイ語の基礎フレーズをご紹介しています。
タイ語(ภาษาไทย)はタイ王国の公用語として日常生活からビジネス、教育、メディアまで幅広く使われている言語です。
主にタイ国内で話されており、話者数はおよそ7,000万人以上にのぼります。
タイ語はインド系文字をもとにした独自の文字体系を持ち、子音字・母音記号・声調記号を組み合わせて綴られる点が特徴的です。
アルファベットに慣れている日本人にとっては初めは難しく感じられるかもしれませんが、ルールを理解すれば着実に読み書きができるようになります。
この言語の大きな特徴のひとつが声調の存在です。
タイ語では同じ音でも声の高低や抑揚の違いによって意味が変化します。
これを「声調言語」と呼び、日本語にはない独特の性質です。
タイ語には5つの声調があり、正確な発音が意味の理解や会話の成否を左右するため、リスニングと発音の練習が非常に重要です。
またタイ語では話し手の性別によって語尾の表現が異なります。
男性は”ครับ(クラップ)”、女性は”ค่ะ(カー)”といった丁寧語を使い、相手に対する敬意や親しみの度合いを表現します。
このような語尾の使い分けは、タイ文化の礼儀や敬意を重んじる価値観とも深く結びついています。
タイ語を学ぶことは単なる言語習得にとどまらず、微笑みの国と呼ばれるタイの人々の考え方や文化的背景をより深く理解することにもつながります。
観光や留学、ビジネス、移住など、さまざまな目的でタイ語に触れる人が増えている今、基礎からしっかりと学ぶ価値のある言語です。
この記事では、そんなタイ語の日常基礎フレーズ11種類をご紹介しています。
- สวัสดีตอนเช้า(サワッディー トーン チャーオ)・・・おはようございます
- สวัสดี(サワッディー)・・・こんにちは
- สวัสดีตอนเย็น(サワッディー トーン イェン)・・・こんばんは
- สบายดีไหม(サバーイ ディー マイ?)・・・お元気ですか?
- ผมชื่อ 〜/ฉันชื่อ 〜((ポム/チャン) チュー 〜)・・・私の名前は~です(男/女)
- ผมอายุ 〜 ปี/ฉันอายุ 〜 ปี((ポム/チャン) アーユ 〜 ピー)・・・私の年齢は~歳です(男/女)
- ใช่(チャイ)・・・はい
- ไม่ใช่(マイ チャイ)・・・いいえ
- ขอโทษ(コートート)・・・すみません
- ขอบคุณ(コープクン)・・・ありがとう
- ลาก่อน(ラーゴーン)・・・さようなら
- タイ語のおすすめ参考書
- まとめ
สวัสดีตอนเช้า(サワッディー トーン チャーオ)・・・おはようございます

สวัสดีตอนเช้า(サワッディー トーン チャーオ)
”สวัสดีตอนเช้า(サワッディー トーン チャーオ)”は、タイ語で「おはようございます」を意味する丁寧な挨拶です。
”สวัสดี”はタイ語の基本的な挨拶語で、「こんにちは」「ごきげんよう」といった広い意味を持ち、時間帯を問わず使用されることが多い表現です。
この語に”ตอนเช้า”、すなわち「朝の時間」という意味の言葉を付け加えることで、「朝の挨拶です」「朝にごきげんよう」という意味合いになります。
タイ語では声調が意味を左右するため、正しい発音も重要です。
”สวัสดี”は穏やかに、”ตอน”は平坦に、”เช้า”はやや上昇するような音で発音されます。
文字通り訳すと「朝のサワッディー」という構造ですが、自然な意味としては「おはよう」と理解して差し支えありません。
また、丁寧な表現にするには語尾に”ครับ(クラップ)”または”ค่ะ(カー)”を添えます。
これは話し手の性別によって異なり、男性が使う場合は”ครับ”、女性が使う場合は”ค่ะ”となります。たとえば男性が丁寧に挨拶するなら”สวัสดีตอนเช้าครับ”、女性なら”สวัสดีตอนเช้าค่ะ”となります。
この表現は主に朝6時から10時ごろまでに使われるのが一般的で、それ以降は”สวัสดี”単体や”สวัสดีตอนเย็น(こんばんは)”などが使われます。
ビジネスや接客の場面でもよく用いられる、フォーマルで丁寧な朝の挨拶表現です。
สวัสดี(サワッディー)・・・こんにちは

สวัสดี(サワッディー)
”สวัสดี”は、タイ語におけるもっとも基本的な挨拶表現であり、日本語の「こんにちは」にあたる言葉です。
ただしその使用範囲は非常に広く、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」といった、時間帯や状況を問わないあいさつ全般に使うことができます。
初対面の人との会話や日常的な出会い・別れの場面でも自然に使える、非常に汎用性の高い言葉です。
”สวัสดี”の語源はサンスクリット語やパーリ語にさかのぼり、「幸福」や「安全」といった意味を含む言葉から来ています。
つまりこの挨拶には「ごきげんよう」や「幸せでいてください」といった、相手の無事や幸福を祈るニュアンスも込められています。
発音は”サワッディー”で、「ワ」の音は軽く、「ディー」はやや長めに発音します。
単独でも使えますが、丁寧さを加えるには語尾に性別に応じた語を添える必要があります。
男性が話す場合は”ครับ(クラップ)”、女性の場合は”ค่ะ(カー)”を加えます。
たとえば、男性なら”สวัสดีครับ”、女性なら”สวัสดีค่ะ”となり、これで丁寧な挨拶が完成します。
なお、時間帯に応じて”ตอนเช้า(朝)””ตอนบ่าย(昼)””ตอนเย็น(夕方)”などを後ろに加えると、より具体的な挨拶となりますが、”สวัสดี”だけでも十分に礼儀正しく、あらゆる場面で通用する表現です。
タイ語を学び始める上で最初に覚えるべき基本語のひとつであり、文化的にも非常に重要な位置を占めています。
สวัสดีตอนเย็น(サワッディー トーン イェン)・・・こんばんは

สวัสดีตอนเย็น(サワッディー トーン イェン)
”สวัสดีตอนเย็น”は、タイ語で「こんばんは」に相当する丁寧な挨拶表現です。
”สวัสดี”は「こんにちは」や「ごきげんよう」といった基本的な挨拶の言葉で、時間帯を問わず使うことができますが、そこに”ตอนเย็น”という語を加えることで、「夕方のあいさつです」という意味が明確になります。
”ตอนเย็น”は「夕方」や「日が暮れる時間帯」を指す表現で、通常16時ごろから19時ごろまでの間に使われることが一般的です。
この表現を合わせた”สวัสดีตอนเย็น”は、夕方に人と出会ったときの挨拶として使われますが、別れの際にもそのまま使える便利な言葉です。
発音は”サワッディー トーン イェン”で、語尾には丁寧さを示すために性別に応じた語を付け加えるのが一般的です。
男性が話す場合は”ครับ(クラップ)”、女性は”ค่ะ(カー)”を語尾につけます。たとえば、男性が丁寧に「こんばんは」と言いたい場合は”สวัสดีตอนเย็นครับ”、女性の場合は”สวัสดีตอนเย็นค่ะ”となります。
このように、”สวัสดีตอนเย็น”は、日が傾き始めた頃から夜にかけてのフォーマルな挨拶として使える便利な表現であり、ビジネスや接客、友人との会話など、さまざまな場面で自然に用いられています。
タイ語の中でも丁寧で洗練された印象を与える言葉の一つです。
สบายดีไหม(サバーイ ディー マイ?)・・・お元気ですか?

สบายดีไหม(サバーイ ディー マイ?)
”สบายดีไหม”はタイ語で「お元気ですか?」に相当する、非常に一般的で親しみのある挨拶表現です。
日常会話の中で人の体調や気分をたずねる際に使われ、初対面でも、親しい間柄でも違和感なく用いることができます。
直接的かつシンプルな言い回しでありながら、相手への気遣いや関心を示す言葉として非常に効果的です。
この表現は、”สบายดี”と”ไหม”の2つの要素から成り立っています。
”สบายดี”は「元気である」「快適である」といった意味で、身体的・精神的な調子が良い状態を指します。
”ไหม”は疑問を示す助詞で、日本語の「〜ですか?」に相当します。
つまり、”สบายดีไหม”は直訳すると「元気ですか?」となり、非常に自然な形で相手の状態を尋ねる表現になります。
発音は”サバーイ ディー マイ?”で、語尾を上げ調子で発音すると、より自然で優しい印象になります。
会話の中でこの質問をされた場合、調子が良いときは”สบายดี(サバーイ ディー)”と答えるのが一般的です。
さらに丁寧さを加えたい場合は、男性であれば”ครับ”、女性であれば”ค่ะ”を語尾につけて、”สบายดีครับ”や”สบายดีค่ะ”と返すことができます。
”สบายดีไหม”は、形式的すぎず、かといってくだけすぎない、バランスの取れた問いかけです。
ビジネスでもカジュアルな場面でも使いやすく、タイ語学習において最初に覚えるべきフレーズの一つとして非常に有用です。
タイ人との交流をより円滑にし、信頼関係を築くきっかけにもなる表現です。
ผมชื่อ 〜/ฉันชื่อ 〜((ポム/チャン) チュー 〜)・・・私の名前は~です(男/女)

ผมชื่อ 〜/ฉันชื่อ 〜((ポム/チャン) チュー 〜)
”ผมชื่อ 〜”および”ฉันชื่อ 〜”は、タイ語において「私の名前は〜です」という自己紹介の基本表現です
。どちらも自分の名前を伝える際に使われますが、話し手の性別によって使い分けがされる点が重要です。
まず”ชื่อ”は「名前」という意味の単語で、動詞的に「〜という名前である」として機能します。
これに一人称代名詞を加えることで、「私は〜という名前です」という文が成立します。
タイ語では一人称に性別による違いがあるため、男性は”ผม(ポム)”を、女性は”ฉัน(チャン)”を使います。
したがって男性が自分の名前を名乗る場合は”ผมชื่อ〜”、女性が名乗る場合は”ฉันชื่อ〜”と言うのが自然で丁寧な表現です。
発音はそれぞれ”ポム チュー〜”、”チャン チュー〜”となり、後ろに自分の名前を続けます。
この表現は初対面の相手に自分を紹介するときや、フォーマルな場でのあいさつ、ビジネスの自己紹介など幅広い場面で使うことができます。
タイ語では語尾に丁寧な助詞を添えることで、より礼儀正しい印象を与えることができます。
たとえば男性であれば”ครับ”、女性であれば”ค่ะ”を語尾につけて、”ผมชื่อ〜ครับ”や”ฉันชื่อ〜ค่ะ”とすることで、より丁寧な自己紹介になります。
このように”ผมชื่อ〜/ฉันชื่อ〜”は、タイ語におけるもっとも基本的かつ重要な自己紹介フレーズのひとつであり、日常会話や交流の第一歩として欠かせない表現です。
タイ語を学ぶ際には、真っ先に覚えておくべき実用的なフレーズです。
ผมอายุ 〜 ปี/ฉันอายุ 〜 ปี((ポム/チャン) アーユ 〜 ピー)・・・私の年齢は~歳です(男/女)

ผมอายุ 〜 ปี/ฉันอายุ 〜 ปี((ポム/チャン) アーユ 〜 ピー)
”ผมอายุ 〜 ปี”および”ฉันอายุ 〜 ปี”は、タイ語で「私は〜歳です」という意味の、自己紹介や会話の中で年齢を伝える際に使う基本的な表現です。
このフレーズも性別によって一人称が変わる点が特徴です。
文の中心にある”อายุ”は「年齢」や「歳」を意味する語で、「〜歳である」という状態を述べる際に用いられます。
その前にくる一人称”ผม”は男性が使う「私」、”ฉัน”は女性が使う「私」です。
したがって男性の場合は”ผมอายุ〜ปี”、女性の場合は”ฉันอายุ〜ปี”という形になります。
発音はそれぞれ”ポム アーユ〜ピー”、”チャン アーユ〜ピー”となります。
文末の”ปี”は「年」という意味で、日本語の「〜歳」にあたる単語です。
間に入る数字部分にはタイ語の数字を使っても英語の数字をそのまま使っても通じますが、丁寧な言い回しや正確な発音を意識するなら、タイ語の数字で伝えるとより自然です。
さらに丁寧な表現にしたい場合は、語尾に敬語表現を加えることで礼儀正しい印象になります。
男性なら”ครับ”、女性なら”ค่ะ”を語尾につけて、”ผมอายุ〜ปีครับ”や”ฉันอายุ〜ปีค่ะ”とすれば、フォーマルな場面でも安心して使える言い方になります。
この表現は、初対面の自己紹介の際や、年齢に関する会話の中で頻繁に使われる基本フレーズの一つです。
タイ語学習の初期段階において、名前と合わせて覚えておくことで、簡単な自己紹介が自然にできるようになります。
年齢を尋ねられた際にもすぐに対応できる、実用性の高い表現です。
以下は、タイ語での1~10の数詞と読み方です。
数字 | タイ語 | 読み方(カタカナ) |
---|---|---|
1 | หนึ่ง | ヌン |
2 | สอง | ソーン |
3 | สาม | サーム |
4 | สี่ | シー(低声調) |
5 | ห้า | ハー |
6 | หก | ホック |
7 | เจ็ด | チェット |
8 | แปด | ペート |
9 | เก้า | ガーオ |
10 | สิบ | シップ |
11以上の数字は組み合わせで表現され、10を意味する”สิบ”の後に1桁の数字を加えることで”สิบเอ็ด(シップ エット)””สิบสอง(シップ ソーン)”のようになります。
特に20は「ยี่สิบ(イーシップ)」という例外的な形になる点が特徴的です。
21以上の数字では「二十+三」のように、十の位と一の位をそのまま連ねて言います。
たとえば23は”ยี่สิบสาม(イーシップ サーム)”、47は”สี่สิบเจ็ด(シーシップ チェット)”という具合になります。
ใช่(チャイ)・・・はい

ใช่(チャイ)
”ใช่”は、タイ語において「はい」や「そうです」といった意味を持つ、非常に基本的で重要な肯定表現です。
相手の質問や確認に対して肯定的に答えるときに使われ日本語の「はい」、英語の”yes”に相当します。
発音は”チャイ”で、語尾を上げ気味に発音することで、自然で柔らかい印象を与えます。
たとえば「あなたは日本人ですか?」という質問に対して「はい」と答える場合、”ใช่”と一語だけで答えることも可能ですし、文を繰り返して
”ใช่ ผมเป็นคนญี่ปุ่น(はい、私は日本人です)”
のように丁寧に返すこともできます。
タイ語では単に”ใช่”と答えるだけでも失礼にはなりませんが、より丁寧さや礼儀を重んじたい場合には、語尾に”ครับ(クラップ)”や”ค่ะ(カー)”を加えるのが一般的です。
たとえば、男性なら”ใช่ครับ”、女性なら”ใช่ค่ะ”とすることで、相手に対する敬意を表現することができます。
なお”ใช่”は単に「はい」と答えるだけでなく、「〜ですか?」という文に対して「その通りです」「合っています」と意味を持たせることもできるため、会話の中で非常に頻繁に登場します。
初歩的な単語でありながら使用範囲は広く、丁寧語との組み合わせによってフォーマルな場面にも対応できる、実用性の高い表現です。
タイ語学習の最初の段階で必ず覚えておくべき重要な言葉のひとつです。
ไม่ใช่(マイ チャイ)・・・いいえ

ไม่ใช่(マイ チャイ)
”ไม่ใช่”はタイ語において「いいえ」や「違います」「そうではありません」という意味を持つ、基本的な否定表現です。
相手の質問や確認に対して「それは正しくない」と伝える際に使われ、日本語の「いいえ」、英語の”no”にあたります。
この言葉は、”ไม่(マイ)”と”ใช่(チャイ)”の2つから構成されています。
”ไม่”は「〜ではない」という否定を表す単語で、あらゆる動詞や形容詞の前に置かれることで否定文を作ります。
一方の”ใช่”は「はい」「その通り」といった肯定語であるため、”ไม่ใช่”は直訳すれば「はいではない」「正しくない」という意味合いになります。
発音は”マイ チャイ”で、明瞭に区切って発音することで相手にしっかりと否定の意図が伝わります。
たとえば「あなたは学生ですか?」と尋ねられ、「違います」と答えたい場合には、”ไม่ใช่”とだけ言えば通じますし、より丁寧に”ไม่ใช่ครับ”(男性)や”ไม่ใช่ค่ะ”(女性)と語尾を付ければ、フォーマルな会話にも適した返答となります。
なお、”ไม่ใช่”は単に「いいえ」と言う場面だけでなく、「〜ではありません」と文中に含めて使うこともできます。
たとえば「私は日本人ではありません」は、
”ผมไม่ใช่คนญี่ปุ่น(ポム マイ チャイ コン イープン)”
という形になります。このように、単独でも文中でも使える柔軟な表現であるため、会話力を高めるうえで非常に重要な語の一つです。
タイ語学習の初期段階で”ใช่(はい)”とセットで覚えておくと、肯定・否定の応答がスムーズになり、より自然なコミュニケーションが可能になります。
ขอโทษ(コートート)・・・すみません

ขอโทษ(コートート)
”ขอโทษ”はタイ語で「すみません」や「ごめんなさい」を意味する表現で、謝罪や丁寧な呼びかけの際に広く使われます。
日常会話の中では「謝る」ときだけでなく、誰かに声をかけるときや通り道を譲ってもらいたいときなど、日本語の「すみません」と同じように非常に柔軟に使うことができます。
この言葉は”ขอ”と”โทษ”の2語から成り立っています。
”ขอ”は「お願いする・求める」という意味の動詞、”โทษ”は「罪・過ち・非」を表す名詞です。
つまり直訳すれば「許しを求める」「罪をお許しください」という意味合いになり、そこから「ごめんなさい」「申し訳ありません」という丁寧な謝罪の言葉として成立しています。
発音は”コートート”で、丁寧に伝えたいときには語尾に性別に応じた助詞を付け加えます。
男性であれば”ขอโทษครับ(コートート クラップ)”、女性であれば”ขอโทษค่ะ(コートート カー)”という形にすることで、より礼儀正しく敬意を込めた謝罪になります。
”ขอโทษ”は明確な過ちを詫びるときにも使えますが、そこまで深刻でない場面でもよく使われます。
たとえば誰かにぶつかってしまったとき、人に話しかけるとき、あるいは店員に声をかける際の第一声など、状況に応じて柔らかくも丁寧にもなる便利な表現です。
また、謝罪の意味をさらに強めたい場合は
”ขอโทษจริง ๆ(本当にすみません)”
のように言い回しを加えることもあります。
タイ文化では穏やかで礼儀正しいコミュニケーションが好まれるため、”ขอโทษ”は非常に重宝される言葉であり、タイ語を学ぶ上で必ず最初に覚えておくべき表現のひとつです。
ขอบคุณ(コープクン)・・・ありがとう

ขอบคุณ(コープクン)
”ขอบคุณ”は、タイ語で「ありがとう」を意味する基本的な感謝表現です。
日常生活のあらゆる場面で使われており、日本語の「ありがとうございます」や「どうも」にあたる言葉として、非常に頻繁に登場します。
この言葉は”ขอบ”と”คุณ”の2語で構成されています。
”ขอบ”は「〜をお願いする、望む」という動詞で、”คุณ”は「恩・徳・ご厚意」を意味します。
直訳すれば「あなたの親切を願います」「ご厚意に感謝します」といった意味合いになり、相手の行為や気遣いに対する丁寧なお礼の表現になります。
発音は”コープクン”でこれだけでも感謝の気持ちは十分に伝わりますが、より丁寧に伝えたい場合は、語尾に性別に応じた敬語を付け加えます。
男性であれば”ขอบคุณครับ(コープクン クラップ)”、女性であれば”ขอบคุณค่ะ(コープクン カー)”と言うことで、礼儀正しく、好印象な感謝表現となります。
”ขอบคุณ”はフォーマルな場面でもカジュアルな会話でも幅広く使える表現であり、レストランで店員にお礼を言うとき、何かを受け取ったとき、手助けをしてもらったときなど状況を問わず使えるのが特徴です。
またより強い感謝を伝えたい場合には、”ขอบคุณมาก(本当にありがとう)”や”ขอบคุณมากครับ/ค่ะ”という形で、”มาก(非常に)”を加えることで感謝の度合いを強調することも可能です。
タイでは礼儀や敬意が重んじられる文化が根付いているため、”ขอบคุณ”は単なる言葉以上に、人間関係を円滑にし、相手との信頼を築くうえでも欠かせない大切な表現です。
タイ語を学ぶ際には、最も早い段階で身につけておくべき、基本中の基本の言葉と言えるでしょう。
ลาก่อน(ラーゴーン)・・・さようなら

ลาก่อน(ラーゴーン)
”ลาก่อน”はタイ語で「さようなら」「お別れします」といった意味を持つ別れの挨拶表現です。
直訳すると「先に行く・先に去る」といったニュアンスがあり、相手としばらく、あるいは永久に会わないことを前提とした別れの場面で使われる、やや重みのある言葉です。
この語は、”ลา”と”ก่อน”の2つの要素から成り立っています。”ลา”は「別れる」「去る」「辞去する」といった意味の動詞で、”ก่อน”は「先に」「まず」という意味の副詞です。
つまり”ลาก่อน”は、「(私は)先に失礼します」「(あなたと)ここで別れます」という丁寧な断りのニュアンスを含む表現です。
発音は”ラーゴーン”で、やや落ち着いた語感があります。
丁寧な言い方にしたい場合は、語尾に性別に応じた敬語表現を加えることも可能で、男性なら”ลาก่อนครับ(ラーゴーン クラップ)”、女性なら”ลาก่อนค่ะ(ラーゴーン カー)”とします。
ただし、”ลาก่อน”はフォーマルで感情的な響きを持つため、日常的な別れの挨拶としてはあまり多用されません。
タイの日常会話では、別れ際にも”สวัสดี(こんにちは/さようなら)”がそのまま挨拶として使われることが多く、”ลาก่อน”はむしろ、長期の別れや感情のこもった別れのシーン、小説や映画、ドラマなどで使われることが一般的です。
また、関係の終わりや永遠の別れを強調したい場合にも選ばれる表現です。
そのため、”ลาก่อน”はタイ語の別れの表現の中でも特別な響きを持ち、単なる「バイバイ」や「またね」とは異なる、ややフォーマルかつ感傷的な印象を与える言葉です。
使う場面や相手との関係性に応じて慎重に選びたい表現のひとつでもあります。
タイ語のおすすめ参考書
ここからは、タイ語を学ぶ際のおすすめの書籍をご紹介しています。
参考書によって、レベルや学べる内容が異なりますので、ご自身の目的に合った参考書を選ぶ事をおすすめします。
挫折しないタイ文字レッスン (マリンのタイ語生活 1)
『挫折しないタイ文字レッスン(マリンのタイ語生活①)』は、タイ語学習の中でも特に難関とされるタイ文字の読み書きを、初学者にもわかりやすく、そして挫折せずに学べるよう工夫された入門書です。
著者はタイ在住の日本人女性で、自身の経験をもとに現地生活で必要な表現や読み方を、優しい語り口で紹介しています。
本書の最大の特徴は、イラストやストーリー仕立ての構成です。
主人公「マリン」のタイ語生活を追いながら、自然とタイ文字に慣れていくスタイルは、堅苦しい文法書とは違い肩の力を抜いて読み進められます。
「勉強している」というより「漫画や絵本を読みながら自然に覚える」感覚に近く、タイ語に対する心理的なハードルを大きく下げてくれます。
タイ語の子音・母音・声調記号のしくみを順序立てて少しずつ導入していくため、まったくの初心者でもつまずきにくい構成になっています。
また覚えにくい文字の形についても、覚え方のコツや語呂合わせが豊富に盛り込まれており、タイ語学習にありがちな「形が似すぎて区別がつかない」という悩みにも丁寧に対応しています。
一方で語学書としての本格的な体系性を求める中上級者にはやや物足りないと感じられるかもしれません。
本書はあくまでも「挫折しない」「楽しく覚える」ことに重点を置いているため、実用性よりも入り口としての親しみやすさを重視しています。
これからタイ語を始めようとしている人、あるいは以前タイ文字でつまずいてしまった人にとって、非常に心強い一冊です。
タイ文字という難関を乗り越えるための「最初の一歩」として、自信を持っておすすめできる入門書です。
MP3付 ゼロから始めるタイ語
『MP3付 ゼロから始めるタイ語』(アスク出版)は、まったくの初心者を対象にしたタイ語入門書で、会話・発音・文法・読み書きの基礎を、バランスよく習得できるよう構成された実用的な一冊です。
タイトル通り、タイ語の知識が「ゼロ」の状態からでも学べるよう丁寧に説明されており、初めてタイ語に触れる方でも安心して取り組める内容となっています。
本書の最大の強みは、ネイティブ音声によるMP3音声付きであることです。
タイ語は声調言語であるため、文字や文法を覚えるだけでなく、正しい音と抑揚で発音を習得することが不可欠です。
その点、本書では各フレーズに対応した音声を聞きながら繰り返し練習できるため、自然なリスニング力と発音を身につけやすくなっています。
構成は、「あいさつ」「自己紹介」「買い物」「食事」など、旅行や生活で即使える実用的なシチュエーションに沿って進んでいきます。
タイ語特有の語尾表現(ครับ/ค่ะ)や、相手との関係による言葉遣いの違いなどにも言及されており、言語と文化を同時に学べる点も魅力です。
また、ローマ字表記も併記されているため、タイ文字がまだ読めない人でも発音の確認がしやすくなっています。
ただし、タイ文字の本格的な読み書き習得を目的とする場合には、別の補助教材が必要です。
本書ではタイ文字の説明もありますが、あくまで簡易的な紹介にとどまっており、完全に読み書きをマスターするにはやや情報が不足していると感じる人もいるかもしれません。
総じて、『MP3付 ゼロから始めるタイ語』は、「タイ語を楽しく、実用的に学び始めたい」「旅行や会話で困らないようにしたい」という人にとって、非常に取り組みやすく完成度の高い入門書です。
音声を活用しながら、無理なく自然な会話力を養いたい初心者におすすめの一冊です。
『2gether』で学ぶタイ語
『2gether』で学ぶタイ語(JTBパブリッシング刊)は、タイの人気BLドラマ『2gether The Series』を題材に、名シーンや登場人物のセリフを通じて楽しくタイ語を学べるムック本です。
巻頭にはブライトとウィンによるインタビューやドラマの写真が豊富に掲載され、ファンにはたまらない構成となっています。
本書の最大の魅力は、ドラマのセリフを日本語訳やカタカナ発音、タイ文字、ローマ字で丁寧に解説している点です。
特に印象的なシーンごとのセリフを追いながら学べるので、「あのとき彼らはこんなことを言っていたんだ」とドラマをもう一度味わえます 。
また、オリジナルソングの歌詞解説もあり、歌いながらタイ語を身に付ける楽しさもあります。
さらにタイの文化や観光地、聖地巡礼ガイドも充実しており、ドラマの世界観を軸にタイという国を包括的に学べる内容です。
このような構成は、タイドラマを通じて言葉や文化に触れたい人にとって最適な一冊でしょう。
一方で、タイ語の本格的な基礎学習には少し物足りなさも指摘されています。
初心者を対象にしているため、文法や初歩をしっかり押さえたい人には補助教材が必要かもしれません。
ただしムック本としては写真やコンテンツの厚みがあり、タイ語学習とドラマ好きの両立を目指す人には非常に楽しめる作りです。
『2gether』で学ぶタイ語は、ドラマファンがセリフや歌詞、文化を楽しみながらタイ語に親しむのにぴったりのムックであり、気軽に手を伸ばせる入門書として多くの読者に支持されています。
みっちり学ぶ初級タイ語 [音声DL付]
『みっちり学ぶ初級タイ語 [音声DL付]』は日常会話で使う表現を中心に、文法や単語をステップごとにしっかり学べる初心者向けテキストです。
豊富なイラストと練習問題が各課に配置されており、学習した内容を繰り返し確認しながら定着させられる構成になっています。
音声DLによるネイティブの発音も付いているため、声調や発音練習が可能で、タイ語学習に不可欠なリスニング力の強化に役立ちます。
一方で頻出単語の索引がないため、復習や検索時に辞書に頼る必要があるとの声もあり、効率的な復習には工夫が求められる部分があります。
作文練習も多く含まれており、自分の弱点を意識しながら継続しやすい設計です。
一部では声調記号などに誤りがあるという指摘もあるため、文字や表記の正確さを重視する人は注意が必要です。
総合的には、初心者がタイ語の基礎を独学で身につけたいときに有用な一冊です。
リスニング重視の学習者や楽しみながら継続したい人には特に向いていますが、索引や表記の整合性を補いたい人は、別途辞書や文法参考書を併用するとより効果的でしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、タイ語の基礎フレーズ11種をご紹介しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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